エンパスとして生きる

少し前にHSPというワードが話題になっていました。

"HSPとはHighly Sensitive Personの略で、生まれつき刺激に敏感で、周りからの刺激を過度に受け取ってしまう人のこと"
だそうです。
これは別に病気ではないようで、よく言えば感受性が豊か、悪く言えば神経質、という感じだと思います。
ちなみに、エンパスとHSPは微妙に違うようなのですが、人の痛みを知ることができる能力、と白魔女学園にでてきたので、自分としてはそっちの方がピンときます。

中身を読んでみると、まさに自分はこれでした。
においにも音にも敏感だし(特に小銭が落ちる音など)、必要以上に他人の感情を先読みしてしまい、本人以上に泣いてしまうこともあります。
おそらく重度ではないので、日常のすべてに反応するわけでもないですし、スイッチを切れるときはがんばってそうするようにもしてるのですが、一度に多くの感情が流れ込んでくると、処理しきれなくなることがあります。そうなると外部からの情報を一旦遮断してしまわないと、何も考えられなくなってしまう。
ただ、HSPのことを調べてみて、ああ自分はこれなんだ、と分かったら、ちょっとホッとできたところもあります。

街中のタバコの残り香とか、エレベーターに残った香水の匂いだとか、階段を昇り降りするときの足音だとか、自転車のブレーキ音だとか、自分は触れるたびに気になってその度に感覚が揺さぶられてしまっていて、みんなガマンしてるの偉いな、って思っていたのですが、なんだみんなそもそも気になっていなかったんだ、と。
極力人に迷惑をかけたくなくて、自分の体臭とかもすごい気になるし、なるべく音を立てないようドアを静かに閉めたり、歩くときもあまり音が出ないような歩き方になっちゃったけど、誰もそんなこと気にしてないんだな、って思いました。

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以前から、人のことでは泣けるけど、自分のことでは泣けない、っていうのもこれに近い感覚だったのかも。
ただ、HSPとは別で深読みしすぎたり、考えすぎてしまうところがあって、そういった部分でちょっとしたことをずっと引きずってしまうところもあり、この感覚を持ちながらコミュニティの中で生きていくって大変だなって思います。

世の中の5人に1人はHSPらしいので、同じように生きづらさを感じてるひとは結構いるのかも。
別にこれを知ったから何かをしてほしいというわけではないです。
ただ、自分のした何かについて、すごく気にしてしまう人がいるかも知れない、っていうことは知っておいてほしいなと思います。

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