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最近のイラストNOTE

最近描いたイラストについていろいろ思ったことを書き並べてます。

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2020 年賀状イラスト。
おめでたさの薄いあんまり年賀状ぽくない絵ですが、節目の年なのでこういう生活感のあるものも逆にいいかなと思いました。
線画をつけペンで描いて、コピックで下地を着彩、さらにPCにスキャンしてまた塗るという、めんどくさい工程。室内のあったかい感じは出てると思います。コタツ絵は冬場に一度は描いてる気がする。お気に入りのシチュエーションです。

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車窓絵。路面電車のイメージです。
路面電車は街を縫うように走るので車窓の楽しい乗り物ですね。気になる建物が窓から見えると降りたくなります。絵の中で内と外の世界が見える構図が好きなので、車窓絵はどんどん描いていきたいです。
この絵はキャラクターから窓を通して外の景色へ惹き込むという奥への構図がわかりやすくていいと思います。風景をもっと塗っていたんですが、あんまり良くならないので結局最小限で仕上げてしまった。今ならもう少し夕暮れ感を出せるかもしれない。
テーマとしてはあまり描いてない淡い青春感(笑)を出したいという欲求があったかと思います。新年一発目の絵だったのでBOOTHのサイトトップ絵にしてあります。 [ https://barberbyrdbooks.booth.pm/ ]
線画は太さ0.3のシャーペンで、シャーペンで描くとペン画よりも柔らかい雰囲気が建物にも出てくるので、塗りもそれを壊さない柔らかい雰囲気で描けるようにしたい。

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レコード屋絵。
マンガでレコード屋はよく描いていますが、カラーにすると手間が倍かかります。ジャケだのなんだのでかなりゴチャつきます。
これも窓のある構図ですが、さっきとは逆で外から内へ覗く構図。魚眼パースの強い絵です。フリーハンドでも魚眼構図をしっかり描けるようになりたいという思いもあり、最近スマートフォン用の魚眼レンズをつけてよく風景を撮っています。その中で描いた一枚。
この場所は実在の場所で、絵にもろに描いているのでわかりますが、吉祥寺のレコード屋、ココナッツディスクさんです。微妙に細部は違っていますが、お気に入りのレコード屋なのでその場の雰囲気を出せたらと、描きながら考えていました。
線画はミリペンのピグマで描いています。ポップさを出したい時はミリペンをよく使います。ミリペンの中でもピグマのペンは先が丸く柔らかい印象があるので、ある程度の抑揚が線に出ると思います。

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レコード屋シリーズ2枚目。
LPレコードのいわゆる『目ジャケ』を集めた絵。
ある日ウチにある目ジャケCDを見て、目ジャケってどれくらいあるのかなーという素朴な疑問が浮かびました。それからというもの見つけた目ジャケのアルバム曲をYouTubeのプレイリストに入れる日々が続いていました。それがある程度溜まってきていたので目ジャケでなにか描くかということに。
いざ描こうとすると構図の段階で結構悩みました。ジャケットを壁に並べただけのシンプルな構図だったのですが、それだと奥行きがなくなるので、もう少しひねった結果この構図に。もちろんレコードは実在するアルバムです。最初のイメージは目力のあるダーティーな雰囲気でしたが、塗っているうちにある種のポップさも出てきたように感じます。ポーズは『ねじ式』のキャラクターを真似ているところが、気づいて欲しいパロディーポイントです。
線画はつけペンでかなりカッチリ描いています。マンガ作画でも普段使っているつけペンですが、これだけ描き込むのはイラストだけにしておきたいです。マンガでやると終わらなくなるので…
この絵をTwitterに投稿したところ、たくさんの方からいろんな未知の目ジャケを紹介されました。世界は広い…

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レコード屋シリーズ3枚目。
トレーラーハウスと集合住宅です。どちらもある意味では特殊な住環境です。モチーフとして好きなのでそれを組み合わせた感じです。
この場所も実在の場所で、埼玉のとある駅前ビルの住居部分です。トレーラーハウスの場所が中庭みたいになっていました(この住居階が2階部分で1階は店舗になっている)。数年前に訪れた時の印象が強く残っていたので、この機会に描くことができてよかったです。最近になって消えていく建物を描き残すという気持ちが強くなっているのは、こういった建物が自分の周りでもどんどん取り壊されていくのを見てきたからかもしれません。このビルも駅前の再開発で近々無くなってしまうと聞きました。
つけペンから塗りまでかなり時間が空いたので、制作時間に比べ期間がかかりました。実在の場所を描くときには、細部にこだわらず全体の空気感を模写になりすぎないように描くほうが上手くいくかもしれません。

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