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【ウルトラ系バトスピデッキ】THE FINAL ODYSSEY

〜ご注意〜

 2021年4月17日の制限カード変更に際し、記事中のデッキリストは現在そのまま使用することは出来なくなりました。ご承知おき下さい。

はじめに

  ウルトラマンティガ第51話『暗黒の支配者』、最終話『輝けるものたちへ』に登場した『邪神ガタノゾーア』は、巨大な体躯と圧倒的な闇の力で一度はウルトラマンティガを倒し、世界を滅亡させる寸前まで追い込みました。人々の心が絶望の闇で埋め尽くされようとしていた時、再び立ち上がる力をティガに与えたのは、最後まで希望の光を信じ続けた子供たちでした。グリッターティガとして蘇ったティガがガタノゾーアを撃破し、世界に光が戻るラストシーンを覚えている方々も多いことでしょう。
 平成ウルトラマンシリーズ屈指の人気作であるウルトラマンティガのラスボスであるガタノゾーアも、ウルトラコラボブースター第1弾【ウルトラ怪獣超決戦】において堂々Xレアとして収録されました。ガタノゾーアはクトゥルフ神話に登場する神性ガタノソアやクトゥルフをモチーフにしているため、同じくクトゥルフ神話をモチーフにする系統:異合で設定されております。同弾ではガタノゾーアの眷属である『超古代尖兵怪獣ゾイガー』と、ガタノゾーアが封印されていた海底都市『超古代遺跡ルルイエ』もカード化されましたが、他に専用サポートは無く、ガタノゾーアデッキとして組むには少々物足りない状況でした。
 第2弾【ウルトラヒーロー大集結】において、『劇場版ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』(以下TFO)に登場した、ティガの恋人である『愛憎戦士カミーラ』、『超古代怨霊翼獣シビトゾイガー』、そしてカミーラがガタノゾーアの怨念と融合した『闇黒魔超獣デモンゾーア』が収録され、ガタノゾーアデッキに彩を添えましたが、それでもまだパワー不足は否めませんでした。
 しかし、折角ならTV版ウルトラマンティガのラストを飾った怪獣ガタノゾーアと、ウルトラマンティガという作品全体の締めくくりとなるTFOに登場した怪獣デモンゾーアを主軸に据え、他の異合系カードで補いつつ、"らしさ"を失わないデッキを組みたいという信念のもと、迷走に迷走を重ねた結果誕生したものを、今回はご紹介いたします。
 ウルトラ系バトスピデッキ紹介第4回は【THE FINAL ODYSSEY】。
 デッキレシピはこちら↓↓↓

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https://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/202011/11606643554299_20201129.html

構成

スピリット 24枚
ミゴー 3
超古代尖兵怪獣ゾイガー 3
超古代怨霊翼獣シビトゾイガー 5
アトライア・ハイドラ 1
異海人ダイグソク 3
愛憎戦士カミーラ 3
闇黒魔超獣デモンゾーア 3
邪神ガタノゾーア 3

アルティメット 1枚
アルティメット・ダ・ゴン 1

ブレイヴ 3枚
二頭魔神 3

ネクサス 8枚
侵されざる聖域 1
海底に眠りし古代都市 1
超古代遺跡ルルイエ 3
No.26キャピタルキャピタル 3

マジック 4枚
やっぱ拾ったカードは弱い 1(現禁止カード)
白晶防壁 3

合計40枚

 コンセプトは『相手のコアを縛り、リアニメイトしながら圧倒的なパワーで畳み掛ける』デッキです。

各カードの役割

ミゴー

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 キーカードである「ガタノゾーア」の早出しを狙います。効果による破壊を宣言したこのスピリットは、対象の召喚が完了した後にトラッシュへ送られます。召喚コスト決定後はこのスピリット上のコア全てを取り除いても問題ありません。相手のバースト確認は"できる"効果ですが、見るだけならデメリットも無いのでどんどん見せてもらいましょう。例え効果を受けないバーストでも、"効果を受けない事を提示する必要がある"ため、結果的にミゴーの効果を受けることになります。

超古代尖兵怪獣ゾイガー

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 ソウルコアが乗っている「神」を常時最高Lvにします。赤シンボルがないデッキですので最大軽減によるコスト0召喚は出来ませんが、ルルイエの効果でノーコスト召喚が可能です。ゼロカウンターの餌食になりますが、破壊された場合はルルイエの効果でドロー元になり、必ずしもデメリットとは言えません。Lv2では「ガタノゾーア」召喚時のカードコストを下げますが、ミゴーの効果を併用する際はガタノゾーアやデモンゾーアのコストが7以下にならないように注意してください。

超古代怨霊翼獣シビトゾイガー

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 軽減シンボルが多いため召喚しやすく、「超古代尖兵怪獣ゾイガー」としても扱うためルルイエとのシナジーが強力です。破壊時に「ゾイガー」「ガタノゾーア」をサーチします。投入枚数が多いほど発揮しやすい効果ですが能動的に破壊する手段が無いため5枚となりました。ブロッカーとして立たせておくのがベターです。手札の枚数が増えにくいデッキなので、手札の交換要員としての役目もあります。

アトライア・ハイドラ

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 制限カード。異合に効果破壊耐性を与えます。相手の手札を破棄できないときは耐性が付きませんのでご注意を。スピリットの召喚時効果の発揮を止める効果も強力です。

異海人ダイグソク

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 優れた耐性と多軽減を持つ異合です。相手のソウルコアをフィールドに縛り付けておきたいのでLv1で運用することがメインとなります。こちらのネクサスも制限を受けますが、ソウルコアのやりくりは比較的容易な構成ですので、状況に合わせて対応しましょう。ルルイエの効果を複数使用したいときは、あえてフィールドから除去する勇気も必要です。

愛憎戦士カミーラ

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 条件付きのドローソース。「ゾイガー」を破棄するのがベター。"することで"効果なので発揮させないことも可能。ミゴーの効果で相手のバーストを確認して、召喚時バーストのときは回避しましょう。破壊時効果で「ガタノゾーア」を手札/トラッシュから出せますので、「ガタノゾーア」をトラッシュに置いて牽制するのもアリ。BPは低めですが、二頭魔神と合体可能なのでアタッカーにもなります。紫シンボルは二頭魔神やシビトゾイガーの軽減元になります。

闇黒魔超獣デモンゾーア

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 「邪神ガタノゾーア」としても扱うので、ゾイガー2種やカミーラ、自身の効果の対象となります。破壊対象はコスト6以下のスピリット1体なので、大型やアルティメットには力不足です。Lv2,3時は相手のアクセルやマジックを常時使用できなくする強力な効果を持っていますので、詰めの一手に有効ですが、チェンジやバースト、手元のカードには対応できません。

邪神ガタノゾーア

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 Lv1から発揮する相手のリフレッシュステップを制限する効果が強力です。割と忘れられがち。フラッシュタイミングでソウルコアをトラッシュに置かれてしまうことを防ぐため、召喚したターンには無闇なアタックはせず、相手の反応を伺いましょう。特殊な効果なので、相手にターンを返す前にちゃんと説明しておくことがマナーです。ソウルコアが乗った状態で発揮されるデッキボトム送り効果は、破壊されたスピリットが置かれる場所がトラッシュではなくデッキボトムに代わるという効果ですので、”デッキに戻らない”効果では防げません。デモンゾーアよりも優先度が高く、早いターンで出すことが出来れば相手のプレイに大きな影響を与えます。リフレッシュ縛りは一度説明しただけだと相手も忘れてしまうことが多いので、うっかり見過ごさないように。レアケースですが、【封印】でライフにソウルコアが置かれている場合はリフレッシュ縛りは発生しません。

アルティメット・ダ・ゴン

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 制限カード。Lv4以上で出せるなら、積極的に召喚して、積極的にアタックするのがお強いです。アタック/ブロック時の10枚破棄から解決するべし。あくまで別ルートの勝ち筋として。

二頭魔神

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 右合体で強襲、左合体でコアシュート条件のトラッシュからのネクサス配置。”することで”効果なのでコアシュートが出来なかったり、トラッシュにネクサスが無かったり、トラッシュに触れない状態のときは効果が発揮されません。ガタノゾーアに右合体して、相手の使えるコアが少ない時にトリプルシンボルの連パンを決めましょう。個人的にはTFOに登場した闇の戦士『剛力戦士ダーラム』と『俊敏戦士ヒュドラ』だと思って運用してます。雑誌プロモカード。

侵されざる聖域

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 制限カード。色を問わず現役で使われることが多いカードなのに、再録の機会がほとんどないカード。5色の装甲が付くので、二頭魔神で優先的に拾い上げたいです。

海底に眠りし古代都市

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 制限カード。早いターンに配置できれば結構なコアブ―ストが見込めます。Lv2効果は異合のシンボルをダブルに変える効果ですが、トリプルも強制的にダブルにしてしまうので、状況を見て選択しましょう。

超古代遺跡ルルイエ

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 「怪獣」破壊時のドロー効果は強制です。手札が増えるわけではないので、トラッシュに落としても拾えるカードを選んで破棄するように心がけましょう。「ゾイガー」のノーコスト召喚効果を活用しますので、常にLv2の維持を心掛けてください。

No.26キャピタルキャピタル

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 相手のソウルコアをなるべくフィールドに留めるためのカード。重複するうえ、ソウルコアを置くことで効果が倍増するので、ダイグソクがいても最低限のお仕事はしてくれます。京都行きたい。

やっぱ拾ったカードは弱い

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 トラッシュに落ちたアトライア・ハイドラを戻したいところ。カミーラを戻してガタノゾーアの効果召喚を狙うのもよし。このカードも効果で手札に戻せるので、ルルイエの効果で破棄しても問題ありません。コストの関係もあり、多数入れると事故のもとなので、1枚だけの採用です。
 ※2021年4月17日より禁止カードに指定されましたので、デッキには入れられません。

白晶防壁

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 優秀な防御札。ソウルコアの取り合いになることがないデッキなので、信頼度が高いです。

動かし方

 古代都市スタートが理想。次いでルルイエ。シビトゾイガーの破壊時効果をチラつかせ、アトライア・ハイドラやダイグソクで相手にストレスを与えつつジワジワ展開。ミゴーはガタノゾーアが手札にないときは無闇に出さない方が賢明です。相手の使えるコアが少ないときにガタノゾーアを召喚出来れば大きなアドバンテージになるので、ガタノゾーア召喚を最優先にしましょう。ゾイガーの効果で最高Lvにすることができますが、除去されたときのことを考えて3コアは乗せておくことが賢明です。守備よく二頭魔神を合体できたなら、【強襲】で押し込みましょう。Uダ・ゴンはどのタイミングで召喚しても構いませんが、Lv4以上でアタックすることが大事です。

不採用カードの理由

 今回「ガタノゾーア」サポートのカードはフル投入しているので、不採用カードの紹介はありません。

終わりに

 ウルトラマンティガという作品自体を通しで見たことはありませんでしたが、青という色が好きなので、ウルトラ怪獣デッキの中でもまず最初に組んだものが【ガタノゾーアデッキ】でした。【異合デッキ】は『アルティメット・リーフ・シードラ』を中心とした【青緑デッキ】が過去に猛威を振るいましたが、「ガタノゾーア」とはコンセプトを異にするため、融合することが非常に難しく感じられました。さまざまな試行錯誤の末、今回紹介するに至ったデッキの形に落ち着きましたが、弱点が多く、対処もされやすいので正直なところ"強いデッキ"とは言い難いものです。それでも"邪神ガタノゾーア"らしさを十分に表現できるデッキだと思っています。現在主流の【異合デッキ】はデッキ破棄系が主であり、そちらとのシナジーがまるで得られないことや、系統:異合をサポートするカードが意外に少ないことも逆風となりました。今後、直接サポートするようなカードの登場は望み薄でしょうが、今後の汎用カードの中に逸材があるかもしれませんので、その時には劇的に進化するかもしれません。是非そうあって欲しいです。

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