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2023新潟CL56位 パオジアンの構築について

初めまして、主に池袋や秋葉原などでポケカをしているbaraというものです。

今回は2023新潟CLにて56位という成績を残し、Day2の配信にも映りましたパオジアンexについてnoteを書いていこうと思います。
世間での構築が決まっていないため、自身の構築変遷と当日使ったリスト含めて6デッキを紹介いたします。
割と長めの記事になりそうなので、目次を利用して読みたい箇所だけ読んでいただければ幸いです。


1.2023新潟CLの環境について

Tier表

まず、今回の環境に新潟CL直前の環境について見ていきましょう。

参考1. Tier表

引用元:【2023年5月最新】ポケカ最強デッキランキング【Tier】

 白ルギア・サーナイトが2強となっており、前からいるロストバレットや色々な相棒と共に形を変えて存在するアルセウスがそれに続いています。
また、海外評価が高いヌメルゴンも直前になって増えてきていた印象です。

 その中で、最新弾のスノーハザード・クレイバースの発売により新しく出てきて勝ち上がっていたデッキがパオジアン(とディンルー)になります。

CL事前予想

今回の環境で雑にですが多いデッキ順で考えていたのは以下の通りです。

  1. アルセウス系統

  2. サーナイト

  3. ロストバレット

1.アルセウス系統
 アルセウスはTier表のデッキたちの中でも一番古株のデッキタイプであり、個人的には令和のゾロアークGXみたいに手を変え品を変えレギュ落ちまではずっと残るデッキだと考えています。
そして現状のアルセウスは主に次の2タイプに分かれます。

  • アルセウスギラティナ
    アルセウスが超えることのできない220の壁を超えるためにギラティナを採用した攻撃的なデッキ

  • アルセウスバレット(そらピカ、アローラロコン、ジュラルドン)
    対戦相手に合わせてアタッカーを変え、相手を詰ませる守備的なデッキ

 スターバースや技で後続のアタッカーを育てられることから、1日最大9試合戦うことになるCLでは再現性の高さややることの単純さから初心者~中級者の方が使いやすいという点においても使用者は多いと考えました。

2.サーナイト
 ナンジャモ、勇気のおまもり、すごいつりざお、リバーサルエネルギー…
新弾にて大幅な強化と直前に構築が一気に固まっていったデッキになります。直前まではチャンピオンズフェスティバル採用が多かったですが、最終的にはクレセリアで回復させてミュウでデッキを回して、崩れたスタジアムでミュウ、もしくは倒れそうなポケモンを実質回復のように退場させられる構築が勝っていたように思います。
 こちらもアルセウスと合わせて安定性の高さとアルセウスにない高火力から使用者は多いと考えておりました。

3.ロストバレット
 キュワワーとヤミラミ、ウッウを基本にギラティナや非エクなどの様々なアタッカーが入った使い込んでいる人が多いデッキになります。
シンプルに強いし、好きな人はとことん好きで使い込んでいくデッキなのでここも使用者が多いと考えていましたが新弾による強化があまりなかったことからアルセウスとサーナイトよりかは使用者は少ないと考えておりました。

2.パオジアンexの使用理由

 前提なのですが、私はワンピースカードにここ最近浮気していたため4月は全国大会の予選がありほぼポケカをやっておりませんでした。そんな中で、もう受からないだろうと思っていたCLに当選し気分上々↑↑。時間がない中で自分ができることとしては環境を読むこと、そしてそれを基に使用者の多いデッキは練度の低さで負けるためTier1を避けたデッキを作る事でした。
 その中でCL事前予想にも上げたようにアルセウスが多いことを考えるとそのデッキに対して、ワンパンされないけどワンパンできるパオジアンexは非常に強いと思いました。また、次に多そうなサーナイト、ロストに対してやはり強いのはゲッコウガのげっこうしゅりけんになります。前提も含めてまだ世間での構築が定まっていないパオジアン、ゲッコウガ、セグレイブを主軸としたデッキを使うことをまず最初に決め、CLで勝てる山を作ることとしました。

画像1.パオジアンex
画像2.かがやくゲッコウガ


画像3.セグレイブ

また、時間がないときにプレイヤーはどうするか。
そうです。過去のデッキから学ぶです。
私はサンムーンのレックウザGXがでた裂空のカリスマあたりから始めたポケカプレイヤーなのですが、まずパオジアンを見たときに思ったことは

「安定したコズガやん」でした。

エネルギーを山から引っこ抜いてきて(火打ち石→わななくれいき)、エネルギーを付けて(溶接工→セグレイブ)、エネルギーをトラッシュして青天井(ひのたまサーカス→ヘイルブレード)、トラッシュからエネルギーを回収(炎の結晶→スーパーエネルギー回収)してまた大火力。

基本的な流れはこんな感じです。
流れが同じならプレイングもブレないのとデッキを構築する際に何をしたいかが明確になるのでプレイヤー歴が長いのはメリットになるのかなと思います。

以上がパオジアンexを使用しようと思った経緯です。

3.デッキ構築

初期構築段階

 最初は水エネを使えるサブアタッカーとして環境に適しており、詰み性能が高いアローラロコンを採用しました。また、ミュウに対してやはり強くサーナイトに対してパオジアンで倒すよりもエネの枚数が少なくて済むドラピオンVを採用したデッキを考えました。

Case1-1.アローラロコン型
MXp2RU-pZr11G-ySpySp

 勝率も悪くはなかったのですが、ゲッコウガを活かせる試合が少なく、セグレイブが2ターン目にあまり立たず、立ってもあんましやることない状態でした。その時に、トレリでサーナイト使っていた対戦相手に言われたことは

「キャンセルコロンはやっぱ必須ですねー」
「(よし、採用。あとアロコンそんな強くねーな、みんなパルキア入れてるしパルキア入れてみるか)」
練度が足りないなら、使っている人に何されたらキツイかを聞くのは大事です。エアプじゃなくて当事者の意見を聞く。これだけで使ってなくても、対策が見えてきます。

Case1-2.アロコンパルキア
UUyXyS-gYdeVP-XpRpyp

 世間の人がパルキアVSTARを採用している理由はセグレイブ立てられなかった時の保険と相性のよいVSTARパワーのためと思っていたため、パルキアでVSTAR使うので封印石を外しましたが、結局中途半端になり2ターン目にパルキアを立てようとするとセグレイブ立たないし、アローラロコン全然使いものにならないしで、無駄に進化ライン3つも作ってしまうのはサイド落ちの関係もありシティで持ち込むのはまだしもCL向けではないと思い解散。
 アローラロコンの枠をパルキアに持って行ったのが次の構築。


Case1-3.パルキア型
ccDYcc-rNof8f-88Gxa8

 ここでもあくまで、パルキアはセグレイブがたたなかった時の保険HP220のパオジアンより高い耐久があるから採用としていました。
しかし、ふしぎなあめを4にしたところで2ターン目の動きが中途半端になることがありました。そして、この時に気づいたのは

「結局アタッカーとして殴ってるのはパオジアンばっかじゃね??」
ということです。

ここからVSTAR不採用のデッキ構築が始まります。

CL直前構築

Case2-1.ゲッコウガ通し型
ppXUXp-aFlKyz-MEyS2y

 とりあえずVSTARを抜きました。アルセウス系統はパオジアンでどうせワンパンされずワンパンしていくのでこの枚数。
また、前提ですが2ターン目にげっこうしゅりけん打っていくデッキがこの環境は強いです。しかし、どのプレイヤーもそれを知っているのでマナフィが入っています。しかし、2枚入っている構築はあまりありません。なのでロストシティで退場してもらう+キャンセルコロンの2択を選びながらサーナイトとロストバレットに有利に試合を運べるようにデッキを作りました。

 また、ゲッコウガ通し型も強いですがパオジアンが前でずっと殴っていくパオジアン通し型もこれまでの経験で強いと思っていました。そしてCL前日にできたのがこちらになります。

Case2-2.パオジアン通し型
kf5fkk-Jv3bEK-bkvFF5

 2ターン目にセグレイブを立てることを目標とし、2ターン目にげっこうしゅりけんを打つことをほぼ諦めています。(もちろん相手がマナフィ置かなかったら狙いますが)この時に初めてセビエが4枚になります。理由としてはサーナイトに入ってくるクレセリアにベンチでマナフィがいるとしても倒されてしまう可能性があるということです。
セグレイブ系統がいないということは相手はマナフィを急がないで置かなくてよくなります。そうなると相手の方が先に盤面が完成していくので、サイドレースで後れを取りそのまま負けてしまうと考えました。
そうなるとやることとしてはセビエをベンチに置くターンは必ず2体一緒に置く。これが必要になってきます。そのため、サイド落ちも踏まえて4枚採用に至りました。

 直前で本当に迷ったポイントは勇気のおまもりを採用するかしないかです。そのうえで最終的にCLに持ちこんだデッキがこちらです。

CL使用デッキDay1

Case.3-1 CL使用デッキDay1
DGccJc-YN7Mmc-c8YDcD

 勇気のおまもりはパオジアンexのHP220がそもそもアルセウスとサーナイトexにワンパンされにくくカイで持ってくることができなくなったため採用を見送り他の安定札にその枠を使うことにしました。
サブアタッカーをなくしてパオジアンのみにしたときに困るのは結局セグレイブをボスで取られたらほぼ何もできずに負けるということです。
そのため、セグレイブを絶対に2、3体立てるためにセゴールを採用しました。カイを使ったときにグッズは割と確定で持ってくるのが多いのに対し、ポケモンは自由枠が多いことがあったのもセゴールを採用する理由になりました。また、パオジアンデッキにほぼ確定で採用されているロストスイーパーですがカイで持ってくるグッズがふしぎなあめスーパーエネルギー回収がほとんどであることからスタジアムの現物を増やしました。

当日のマッチングはこちらになります。
Day1 8-1
1戦目 先◯ アルセウスギラティナ
2戦目 先◯ ディンルー
3戦目 先◯ パオジアン
4戦目 後◯ サーナイト
5戦目 先◯ ロストギラティナ
6戦目 先◯ パオジアン
7戦目 後◯ アルジュラブラッキー
8戦目 先◯ アルピカギラティナ
9戦目 後✕ サーナイトミュウツー

明確な不利マッチがディンルーだけだったのも幸いでしたが、ほぼ環境読み通りでアルセウスが多かったこと、またセグレイブの安定度を高めたことによりミラーで強かったことが勝利の要員になるかと思います。
最終戦はゲッコウガとネオラントがサイドに落ち、サポートも使えないまま4ターンほど何もできなかったのでしょうがなかったです。
ちなみにVIPパスは9試合中使えたのが2試合だけだったのですが、ひどい上振れも下振れ(最終戦除く)もなく戦えたのは構築が安定していたのかなと思います。

CL使用デッキDay2

Case3-2.CL使用デッキDay2
9gHnNN-tfejCV-ngggQn

Day1からの変更は
ロストシティ2枚 → スケーターズパーク2枚のみです。

Day1を受け、考えていたことは以下2点です。

  1. サーナイトがDay2は増えるだろう

  2. Day2は上手な人が増えるため、技を無理に使わず”1ターン待てる人”が増えるのでボスをもう1枚増やしたい

ロストシティはマナフィを退場させる以外にもかがやく系統を2度使わせないなど、役割としては大きいですが1.)の理由を考えたときにスケーターズパークはこちらのターンは逃げエネ1枚分がパオジアンexの打点60点につながりつつ、わななくれいきを連続で使いやすいという利点があります。
また、相手ターンの時はサーナイトはその性質上、どんどんとトラッシュにエネルギーを落としていく必要があります。上手い人ほどキルリアのリファインで手札をトラッシュする際にもう使い道のないバトルVIPパスとエネルギーがあった場合にエネルギーを切っていくほどです。
ここで、重要なのが最近のサーナイトはミュウでグッズを回収してからサーナイトの特性でエネを付けて、クレセリアで回復するという攻撃の流れを使用する人が多いということです。
ここでスケーターズパークの効果を見てみましょう。

画像4.スケーターズパーク

そうです。これは任意ではなく強制効果です。
逃げエネをトラッシュではなく手札に送れます。
ミュウでアドを取らせません。
基本的にアルセウスには有利を取っているため、サーナイトとの基本的な戦い方はこちらです。

1.2ターン目にマナフィいないならすかさずげっこうしゅりけんでラルトス倒して詰ませる

2.序盤はスケーターズパーク、セイボリーを使い、こちらはアドを取りつつ最後はナンジャモと雪道を交えてテンポ取って勝つ。

これらを意識して対戦していました。

そして成績はこちらです。

Day2
1戦目 先✕ ロストギラティナ
2戦目 後◯ アルセウスギラティナピカチュウ
3戦目 後◯ サーナイト(配信卓)
4戦目 後✕ サーナイト
5戦目 先✕ アルセウスギラティナ

最終戦績
Total10-4 56位
Day1 8-1
Day2 2-3

4.終わりに

 パオジアンに固定の構築はないと思っています。環境に合わせてサブアタッカーをどんどん変えていけます。そのため構築段階で考えていたデッキもそれぞれ弱くはないと思っています。ロスト対策でネオラントを2体以上入れて入れてひたすら回復するデッキなども考えました。採用カードと候補カードなどを書いていったら正直きりがありません。
 しかし、言えることは今回のCLに関しては最後に持って行った構築が当たり構築だったと思います。語りたいことはまだまだありますが、駄文が増えても読みにくくなると思いますのでこれで終わりとさせていただきます。

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