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サヲマコとはなんだったのか

※ナナシス話。特に筋書きとかまとめてないので読みにくい文になると思います。ご了承を。

ホワイトデー。世間的にはバレンタインデーのお返しを送る日だったり(というかそれが常識なんだけど)、ソシャゲーマーにとっては特別なゲーム内イベントを楽しむ日だったりします。ただ、自分はこの日になると感情を揺り動かされがちで、特に悲しくなりがちだったりしますね。
それは間違いなく、玉坂マコトというキャラクターの誕生日が今日この日だからでしょう。
そして今年のホワイトデーは、とびきり大きな喜びと、少し遅れて悲しみが来ました。マコトのバースデーメッセージに、夜舞サヲリが書き込んでいたからです。

玉坂マコトと夜舞サヲリ、二人がどのような関係“だった”か。それについて全てをここで書く気力がないので、《共に歌う仲間として組む可能性をファンが本気で考えていたほどに、公式で濃く描かれていた》とだけ記しておきます(詳しく知りたかったら、Twitterでサヲマコ呟いてる人に聞いてみてください)。
このナナシスにおいて、一緒に歌うということは最大手のカップリングであるという公式からのお墨付きと同義で。これはつまり、一人のキャラクターは二組目以降のユニットを基本的に組まないということの裏返しでもあり、同時にユニット内メンバー同士以外の供給はほぼないという世知辛い事情もあって出来上がった、暗黙のルールなのですが。
こういった裏事情はともかく、マコトとサヲリが最大手になりえた二人であることは疑いようのない事実であり、こうして今、過去形で語らなければならないとは、2017年当時は考えもしませんでした。

では何故、こうして今は但し書きをせねばならぬほどに廃れてしまったのか。過去に書いたナナシスの振り返り記事と同じように、あまり気持ちのいいものではないですが、まとめてみようと思います(※ナナシス楽しんでいる方、あとシトラス推しは見ない方がいいと思います)。

ふくれ上がった期待

先述の記事で、3rdライブで推し(サヲリ)がデビューしなかったことに失望したということは書きましたが、そのライブ前にデビューについて語りあった支配人達というのがほぼマコトの支配人達だった、という記憶があります。それだけ公式からプッシュされていたんですよ、二人は。

もう、二人でデビューして欲しい、というより、二人でデビューするに違いない、というレベルまで思考が煮詰まっていました。期待以上、確信という方が正しいほどに。
もちろん、サヲマコ以外にも対抗馬としてシサマコ派(川澄シサラとマコト)なんかもいて、どちらでデビューするのかな? という予測が主流だったのは覚えています。でも今はどちらも残っていないし、当時を知らない人には不思議な光景ですよね?
というのも、当時、似たような境遇から先にデビューしていったレスカもQOPも、元々カードイラストなどで絡みのあったメンバーで固めたユニットだったので(マツリはちょっとわからないけど)、サヲリ推しも、マコト推しも、シサラ推しも、カード絵で絡んでいたサヲマコやシサマコをそれぞれ次の有力候補だと見做していたんですね。

結果、2018年になり、マコトの隣に立って一緒に歌っていたのは、折笠アユムでした

まずそれを知って、「どういう繋がりなんだ???」という反応をしました。この頃の自分が知らなかっただけで、一応はシナリオ内で会話していたりとアユムとマコトの繋がりはありました。
……あったのですが、中身はそんなになくて、時期的にも直近でありそんなに仲が深まっているように見えず、正直、こじつけだと感じました。
発表の直前にそうした接点(なのかな?)を急に出してくる、というのも気に食わなかったです。裏にいる制作側の思惑が透けて見えるようで、どうしてもこの二人をくっつけたいんだな、と強く感じました。
ライブでこの二人が出てきたときに、制作側の思惑がよりハッキリと見えました。二人とも声優さんが華のある方なので、そりゃまとめて出したいよな、と。

別にライブでの映え方を狙ってユニットを組むなとは言わないです。ただ、作中の関係あってのユニットで、そこを捻じ曲げちゃいけないだろ、とは強く思いました。
ナナシスはキャラゲーです。キャラゲーとは、キャラで制作側が腹話術をするものではなく、如何にそのキャラが生きているか、説得力を持たせていくものです。
その説得力を持たせる積み重ねをサボって、結果だけ持ってきても、見ている側は冷めてしまいます。実際、自分はこの一件で公式を信用できなくなりましたし、メッセージ性の強い物語を真正面から受け止めることが出来なくなりました。
まあ、その後、キャラに制作側の思想が取り憑いた話が公式で繰り広げられたりし始めるのですが、自分が思うことは変わっていません。別に思想を語らせるなとは言わないし、過程を積み重ねれば没入させられるものを、すっ飛ばしちゃ冷められても仕方ないです。

終わりに

総監督も去り、ナナシスも終局ムードが漂っている、と言わざるを得ない、と感じています。
そこで「色々あったけど美しい物語だった」となるか、「色々あったし歪なコンテンツだった」となるか、支配人としての経験にも左右されるでしょう。

5.0で話の本筋は理解しつつも、粗に目が行き続けてしまった自分には、これを美しい物語という一言で表すことは出来ないでしょう。今回書いた件のみが原因ではないですが、一度ギアが下がってしまった以上、同じ速さでついていけないのは仕方のないことです。

今日、こうして筆を執ったのは、先述したマコトのバースデーメッセージが動機でした。
2年ぶりの供給として4行のメッセージを見て、ひとしきり喜んだあと、次の供給はまた2年後なのだろうか、いやそもそもサービスは続いてるのだろうかと考え、ただただ悲しくなりました(数年前を思えば一層悲しくなった)。

最終章とされる6.0がリリースされ、アニメ映画が公開され、有終の美を飾ろうという姿勢すら感じられる昨今のナナシス。
自分は最後まで追う覚悟ですが、その最後にポジティブな言葉だけを重ねられるほど、温い記憶ばかりじゃないです。

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