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グアテマラ ブルボン苗木プロジェクト

Loop coffee(やさしいコーヒー)

群馬県みどり市にある「珈琲バール karei」が、環境や人、動物に「やさしい」コーヒーを、月に一度お届けするサブスク「Loop coffee」。
本記事では、今月お届けしたコーヒー豆の「ストーリー」をご紹介します。

Loop coffee


ブルボン種を守る苗木プロジェクト

今回のコーヒーが生産されたフライハーネス地区は、グアテマラシティーの東部にあり、古くからコーヒーの生産が行われています。
そのテロワール(地域特性)は、コーヒー生産に適したものと言われています。
しかしながら、近年は住宅開発が進み、農園の面積が減少している地域でもあります。

そんなフライハーネス地区で、熱意のある生産者さんから、価格にプレミアムを乗せて買付をしようというプロジェクトが始まりました。
このプロジェクトの目的は、価格に乗せたプレミアムを資金に、ブルボン種の苗床を整備して、生産者さんたちにその苗を配給することです。
将来に向けてブルボン種の割合を上げていこうという、何年にも及ぶプロジェクトです。

グアテマラ共和国


ブルボン種とは

ブルボン種とは、コーヒーの二大原品種の一つで、もう一つのティピカ種から突然変異で生まれました。現在のコーヒーの栽培変種は、全てブルボンおよびティピカの2つの種の後継種になります。

ブルボン種は、フルーティーで甘味が強く、酸味もしっかりとしているため、バランスが良い味わいが特徴です。 また、繊細なアロマがあり、花の香りや果物の風味が感じられます。

しかしながら、収穫量の少なさと病害への弱さから、この種は栽培が困難であり、大量生産は難しいとされています。

ブルボン種のコーヒーチェリー


何年もかけて、根気強く

近年、どこの生産地でも生産量を増やす、また生産を安定させるため、ロブスタ種をかけ合わせたハイブリット種の栽培が広く進められています。

しかしながら、香味特性ではまだまだピュアなアラビカ種の方が優れていることが多く、100%ブルボン種のコーヒーともなると、付加価値をつけて生産者さんはコーヒーを販売することができます。

今回のプロジェクトに参加する生産者さんは、ハイブリット種の栽培割合の少ない熱意のある人たちで、もとよりあった種を大切に守り続けていた方々です。

ブルボン種の割合を100%にするには相当の年数が必要になってきますが、プロジェクトとして、生産者さんたちと共に根気強く取り組んでいきます。


ブルボン種の苗木

今回のロットはそのプロジェクトの第2回目、まだブルボン種と既存の種が混ざったロットになりますが、今後の成長がとても楽しみなプロジェクトです。

フライハーネスの農家さん

いつの日か、ブルボン種100%の豆を出荷できる、フライハーネスの農家さんたちの笑顔を想像しながら、この機会にぜひご賞味ください。

豆のデータ

※本内容・写真は、生豆を購入した「海ノ向こうコーヒー | 産地のストーリーとともにお届けするスペシャルティコーヒー (uminomukou.com)」さまより引用、加筆させていただきました。

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