グアテマラ カフェ・ピューマ
Loop coffee(やさしいコーヒー)
群馬県みどり市にある「珈琲バール karei」が、環境や人、動物に「やさしい」コーヒーを、月に一度お届けするサブスク「Loop coffee」。
本記事では、今月お届けしたコーヒー豆の「ストーリー」をご紹介します。
野生ピューマと伝統品種の共存
アラビカ種の生産地域である中米の森林地帯は、ジャガーやピューマといった大型猫科動物の棲息地でもあります。
しかし、近年絶滅の危機に瀕する動物達の棲む森は、年々面積が減少しています。
今回の豆の生産地、サンアグスティンが位置するシエラ・デ・ラス・ミナス山地は、コーヒー栽培のために最適な環境であるだけではなく、野性ピューマの棲息に適した条件も兼ね備えています。
この野生動物とコーヒー農園の共存を模索する取り組みの一つとして、生産者(ボルカフェ・ウェイのメンバー)に、原生林の保護などを呼びかけるとともに、コーヒーの売り上げの一部(ポンドあたり10セント)を、野生ピューマの保護団体である、パンテラ・グアテマラに寄付しています。
共に生き残りを賭けた、野生ピューマとコーヒーの伝統品種が共存する森の味わいをお楽しみください。
伝統品種の栽培
高級アラビカ種の産地であるグアテマラでは、近年、サビ病対策として、病害に耐性があり、短期的に収量増が期待できるハイブリッド品種への植え替えが大規模に進みました。
その結果として、代表的な産地の最上級グレードのカップ品質は変容し、昔ながらの柔らかい口当たりの原料の入手が難しくなってきました。
一方で、これまであまり注目されることのなかった生産地区では、未だに伝統品種を地道に栽培している生産者がいます。
そのような生産地区の一つであるグアテマラ中東部サンアグスティン・アカサグアストランの生産者と協力し、今回、古き良きグアテマラ・コーヒーを入荷しました。
特徴的なキャラメルのような心地よいフレーバーと柔らかい酸味のバランスのとれた味わいに仕上がっています。
野生のピューマとグアテマラの伝統品種に思いを馳せながら、この機会にぜひご賞味ください。
※本内容・写真は、生豆を購入した「海ノ向こうコーヒー | 産地のストーリーとともにお届けするスペシャルティコーヒー (uminomukou.com)」さまより引用、加筆させていただきました。
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