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閉じたお店の常連になるには、と12月29日の日記

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先日、『カフェレス』の連載で、渋谷のbar blen blen blenのゴウさんと対談したときのこと。

「どうしてバーをやろうと思ったんですか?」という質問に、ゴウさん、こう答えました。

「ミリ・バール(渋谷のレゲエがメインのバー)でバイトしたときに、すごい有名なミュージシャンがふらっと来るんです。そうかあ、こういう人たちってこういうバーで飲んでるんだってわかって。バーってムチャクチャ面白い、自分もいつかやりたいって思ったんです」

そうなんです。僕も25年前、バーで働き出して、初めて気がついたのが、「面白い大人って、こんなバーで飲んでるんだ」ってことです。

作家とかミュージシャンとか俳優みたいな有名人はもちろん、メディア系の人、もちろんそういう派手な職業じゃなくても、個性的で面白い人たちが、こういう小さいバーに常連として通って、こんな飲み方をしてるんだ、って僕も驚きました。

街の噂でよく聞くと思うのですが、「山下達郎が通ってるバー」とか「村上春樹がふらっと立ち寄るバー」とかっていうのが、東京にはあるんですね。

でもですね、そういうお店って、「常連だけしか通えない」んです。

別に「会員制」とかではないんです。でも、入り口がわかりにくかったり、入りづらい雰囲気だったり、一見さんには冷たかったり、まあ「常連さん」だけで回していて、それ以上、部外者のお客さんなんて、お店に入ってきて欲しくないって思っているスタイルなんです。

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