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「上か下か」を考える男

男が二人揃えばちょくちょく始まるマウンティング合戦。どうやら男性は「上か下か」を大事にしたがるようです。今回の「ワイングラスのむこう側」は、女性的な思考をする林伸次がこの「上か下か」問題を考えます。考え方を変えてみたら、少しは良い世界が作れるかもしれません。

初対面でジャブを打ち合う男たち

いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。

先日、ある男性が、僕が出したコンピレーションCDを見て、「林さん、ジャズも詳しいんですね」って仰ったんです。で、僕は「いえいえ。そんな詳しくないです。まあ好きなのを適当に聞いてるだけです」って答えたのですが、その男性は「マイルスだとどの辺りを聞きますか?」って感じで、ジャズの話になったんですね。

ニュアンスが伝わるかわかりませんが、これって「林はジャズのことをどのくらい詳しいんだろう」って探っている雰囲気でして、「ああ、しまったなあ」と思いました。男性同士って、こんな風に趣味の話をしているように見せかけて、どっちが詳しいかという「ジャブ」を打ち合うんです。

これ、趣味だけじゃなくて、「どういうお仕事されてるんですか?」的な話をしながら、「どっちが偉いか」とか「どっちの収入が上か」を探ったりしますし、どっちの学歴が上なのか、どっちのフォロワー数が上なのか、どっちの血筋が上なのかってことも探りあうことがあります。

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