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画廊ガレリアナナの岩間一枝さんに美術商のこととコロナ後のことをインタビューしました、と8月9日の日記

画廊ガレリアナナを経営する、岩間一枝さんに美術商経営のことと、コロナ以降どうだったかをインタビューしました。

ーこの仕事はどういうきっかけで始めたんですか?

「音大に行ってたんだけど、中学で仲良かった美大の友達がいて、当時、美大ってインディーズバンドとかが流行ってて、バンドでキーボードを弾かないって誘われて、その美大に入り浸るようになった。

巻上公一(ヒカシュー)さんが、プロデュースした東芝EMIのオムニバス盤で、その羊というバンドも参加してるんです。その後、レコード会社でバイトしたり、あわよくば音楽業界にCM制作でもなんでも、残れたら良いなって思ってたけど、そんなに甘くなかった。

そんなとき、新聞広告で画廊で募集ってあって、フランスの絵画を扱っていて、フランスに研修旅行もあるってあった。私、プーランクとかドビュッシーとか好きだったし、フランスには行ったことなかったから、いつか行ってみようと思って、軽い気持ちで応募したら入れた。

音大出ても、つぶしがきかなくて、簿記ができるわけでもないし、それで音楽と美術は近いかなって」

ー画廊の仕事はどうでしたか?

「静かで楽でお洒落な仕事だと思ってたら、すごい肉体労働で。絵の設営をしなきゃいけなくて。支柱や電気から全部やってたから、みんな辞めてった」

ーでも、画廊の仕事は向いてたんですよね。

「私が一番好きなのは音楽だったから。絵は二番目だったから。だから長く続いてるんだと思う。すごく好きで思い入れがありすぎると偏っちゃう。自分の主観が入り過ぎちゃう。

音大出て音楽をあきらめたから、作家(画家)に対するリスペクトはすごくあった。みんな作家さんってギリギリのところまで自分を追い詰めて描いてるじゃないですか。そういうところは尊敬するなって思った。私はそれが出来なかったし、能力もなかったから、すごいなって」

※この文章だけ単品で100円で買えますが、400円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月30本くらい読めるので1本14円です。そちらがお得です。 毎日、恋愛ネタや飲食店ネタを書いてますが、僕としては「林伸次の雑誌」と思ってまして、全部が興味あることじゃなくても、その中でいくつか面白ければ、後は読まなくてもいいや、400円の雑誌だし、っていうようなマガジンを考えています。

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