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生き方をまなぶ

ばっぷくどん18号を転載します。

わたしが住む町は、あと十日でお祭りが始まります。
年に一度のこのお祭りを心待ちにしてる子がたくさんいると思います。
その日に備えて練習に余念のない人たちも、
その人たちを支えるため、
夜も寝ないで働いてくれている人もおられると思います。
お祭りを楽しむだけでなく、
支えてくれている人への感謝も忘れたくないものです。

瀬戸内寂聴さん

作家であり、僧侶であった瀬戸内寂聴さんは九十六歳で永眠されました。
その訃報でNHKは
「一貫して女性としての自立や人間の本質をつづってきた」と報じます。

寂聴さんの生涯は波乱に満ちていました。身勝手だと言われたこともある方でした。
だからこそ、体験に裏打ちされた言葉で「それで良いのですよ。自分らしく、ありのままを生きなさい」という励ましがこころに響きます。

人と人との間で、他の人たちと共に生きるのが人間です。
みんな、自分が一番大事。それで良いのです。
でも、摩擦が生まれます。人間関係に悩みます。
寂聴さんは自分らしく生きなさいと語りかけ、
悩まずに進むすべを教えてくれました。

学ぶという事

学校は、子どもたちが社会で生きるための基礎知識を伝授する場所です。
人と人が寄り集まって、お互いに関わりながら生きていく社会ですから、
知識だけを伝授するのでなく、先生や友だちを練習台にして、
他人(ひと)との関わり方を学ぶ場でもあります。

不登校の子はこの、
他人との関わり方について学ぶことが難しい状況にあります。

ある学校でたまたま、
児童一人だけの国語の「学級会の持ち方」の授業を参観したことがあります。
担任の先生と、教科書を使ってやり取りをしながら学んでいました。

それを考えると、リモートの授業でも、
他人との関わりについて学ぶことはできそうです。

私も日々、noteを通じて人との関係について、学ぶことがあります。
学校でなくても子どもは
「生き方」やこころの持ち方を学ぶことができるに違いありません。

現代の学びについておもう

寂聴さんは今もなお、小説を通じて女性の自立した生き方を伝えています。

小説を読むことで、
主人公と登場人物の経験とこころの動きを観ることができます。

あなたに「こうしなさい」とは言ってないけど、
あなたが感じ、受け取ったその生き方を生きれば良いのです。

文章を書かないし、読まない人は多いと思います。
それでも、
あなたが気になるドラマや映画から学ぶことがあると思うのです。

今はネットで本が読めます。
たくさんの人が本を書いています。
「こんな悩みには、こうやるといいよ」と教える本がたくさんあります。
でも、自分の生き方を見ず知らずの人の結論にゆだねることに、
わたしは反対です。

自分の時間を使って読み取り、感じ取った生き方と、
指図されることは違うと思うのです。

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