風のガルテン
知人を訪ねて山に入った。山仕事の途中のようだが、姿は見えない。呼びかけて、しばらく待つが気配がなかった。留守のようだ。
しばらく散策させてもらう。名前は覚えていないけれど、たくさんのハーブが植えられている。可憐な花もあちこちに咲いている。
木々は伸びやかに枝を拡げ、時折吹き渡っていく風と言葉を交わしている。なんと幸せな時間だろう。抱えてきた悩みごとは、きれいに頭の中から空に吹き払われている。
留守中、庭を歩き回ったこと、会えずに残念だったことを、手帳を1ページ破り取って書き置きしておいた。振り向いた小径を戻ると、コスモスと名も知らぬ花が見送ってくれた。この秋空が心地良い時を選んで、また来ようと思った。サポート、ありがとうございます。もっと勉強して、少しでもお役に立てる記事を送りたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします。