お茶の時間【ショートストーリー】
ジイ/お茶、ごちそうしてくれる?
エム/いいよ。どこにする?
LINEで打合せ
ジイ/先に行ってる
エム/買い物を家においてから行く
15分後、駐車場で合流。
ジイ/アメリカンにする
エム/ご飯、済んだ?
ジイ/うん
エム/なんにしようかな、お腹空いてるから食べて良い?
ジイ/うん、いいさ。エムのおごりなんだから
エム/何が美味しいかな~
ジイ/来たのは初めて、エムが知ってるあの同僚たちは、美味しいからって毎週ここで日替わり定食を食べてるよ。
エム/じゃ〜あ、海鮮スパゲティー
エム/髪、伸びたね
ジイ/うん
エム/伸ばすの?
ジイ/くくれるところまで
エム/へー。伸ばしたこと、あった?
ジイ/昔ね。切れって言われて切ったけど。伸びると天然だからカールするんだ
エム/そうだったね、クリンクリンしてるよ、残ってるところは(笑)
ジイ/一言余計だろ〜
エム/スパゲティー、美味しいよ。食べてみる?
ジイ/いいよ、食べなさい。エムが食べるところを見るのは、初めてだ!
エム/そうだね。食事したこと、ないもんね。
ジイ/いつもお茶だった。そしていつもエムのおごりだった。お金、払わせてもらったことがない。
エム/… そうだね
ジイ/何となく、借りを作るのが嫌だってのは、分かるけど…
誕生祝の花束だって断られたし
エム/…
ジイ/今度はごちそうするからね。それで良かったら、また会おう。
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