potsunen 『ポツネン氏の奇妙で平凡な日々』

フォロワーさんがおすすめしてくださったので、勇気を出して見てみた!

potsunen 『ポツネン氏の奇妙で平凡な日々』

最初の瞬間から絵本の世界に引き込まれたような感覚になった。

言葉は感嘆詞のみで、あとはパフォーミングで魅せるタイプ。

シルクドソレイユとか、海外のクレイアニメなんかも同様のタイプだろうと思う。

子どもでも大人でも楽しめる、世界の誰でも理解できる。

私はウォレスとグルミットをはじめ、クレイアニメが結構好き。

シルクドソレイユも何回か見に行った。

ああいうパフォーマンス的なものも好き。

幼心に響く感動と言えばいいのだろうか…

誰でも分かる スゴイ!!! えっ!? うわー!! みたいな…!?

シルクドソレイユはアクロバティックな動き、常人では考えられないようなパフォーマンスに一種の非現実を見るからだと思う。

舞台上では笑顔でさらっと熟しているが、それには相当の努力と練習が必要なもの。

しかしその裏の顔を舞台上で見ることはできない。

それが非日常を作り出す要だから。

クレイアニメも本来なら粘土は動かないもの。なのに動いて喋って…

さらにそこに世界があって…。

ハプニングやイベントがあって…

っていう非日常を見られるからだ。

ポツネン氏でも同様の非日常があった。

それを生身の人間が映像とパフォーミングで体現しているというのがまた面白い要素だと思った。

映像も絵本のような手書き仕様で、そこがさらに非日常感を作り出してると思った。

映像もリアリティあるものだと現実感!?と言って良いのか…

手書き仕様だからこそ、非現実感がより出て楽しめるものだと思った。

彼が作り出す世界にはなぜか分からないが、光と闇の両方が存在しているような気がする。

非日常の中の日常

ということだからか。日常の中にはポジティブな事象もあればネガティブな事象もあるからなのか…

これが世界を作る理だからか…

単純に面白いことだけを詰め込めばいいってもんじゃないのか…

その世界に起承転結を盛り込むことで、キャラクターが生きる世界が浮かび上がるのか…

これは直感的なことで何故かは分からないけど…。

相反する感情を同じ作品で魅せることは容易ではない。

やはりそれをやってのけるだけの文才、演技力、パフォーマンスが完璧に揃って…あの舞台なのだろう。

ホントにあの方の頭の中はどうなってんのかと思う…

常居次人みたいに何人もいるのか!?

机を変えて、頭を切り替えるって言ってたけど…

やはり誰かの心に残る作品、誰かの人生を左右する作品、誰かの夢になる作品を作る方の頭の中は、私には想像もつかないような構造になっているんだろう。

そんな人々が世界に夢を与え、彩を付けてくれているのかもしれない。

やはり芸術は誰もが欲し、魅せられ、それを繋いでいく存在なんだな。











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