potsunen 『DROP』

そして次はこの作品を鑑賞っと。

前回のポツネン氏とは打って変わって…日本語オンリーの作品。

今回の作品では、いろんなキャラクターが出てくるんだけど、到底一人の人が熟しているようには見えない不思議さがあった。

いつも思う。作品で区切っていくと…同じ人には見えない不思議さ。

もちろん姿・形は紛うことなき”小林賢太郎氏”なんだけど…

違う人が乗り移ってる!?

憑依してるような状態―――――――――

見た目はAだけど、中身はBだと分かるみたいな。

そんな印象だ。

彼は“器”なのか!? イタコか何かか!? っと強烈に感じる。

しかも同じ服装だが、髪型は変えてる。それがまたそのキャラクターを象徴するような髪型だ。

声色、喋り方、姿勢…そのどれもが見事に特徴だけを掴んでいて、

そのキャラクターが喋った途端…このキャラクターの輪郭をおぼろげながら掴むことができる。

言葉の魔術師 小林賢太郎 

アナグラムはもちろんスゴイのだが・・・その言葉を補完する演出が最高に面白かった!!

それといつも思うのだが…手が綺麗だなって。指長いし!!!

さすがはマジックもお手のもの 器用だと分かる手!!

大好きになったキャラクター コミヤヤマさん

客員教授という設定で、非常に賢い反面、少し変わり者っというありがちなキャラクターだけど、その特徴が非常に分かりやすい。

序盤、電話に出た瞬間から・・・これは面白いぞっていう期待感を彷彿とさせる。変わり者感満載の寝ぐせを気にしない、自分の主張の時に食い気味喋る、変な拘り などの特徴を見事に表現されている。

あぁぁ!!いるいる!!って思わせるだけの演技力は本当に圧巻!!!

教授からかかってきた電話でやり取りするというありがちな設定に

ありもしない学科の教授で、ありがちないるいる!!変わった教授!!という

相反するものの組み合わせ――――――

やはり非日常の日常は彼のオリジナルブランドなのかもしれない。

必ずこれを次に見て欲しい!!!!

まぁ、再生リストでも次なのだが・・・!!!

やはり彼の作品は、一つ一つでも完成度が高いが

”繋がる”快感があることを忘れてはいけない。

”繋がる”

言葉が繋がる―――――――

次に繋がる――――――――

笑いが繋がる―――――――


彼の作品は単純にフィクションで片付けられるものでもなければ、ノンフィクションで片付けられるものでもない・・・

この奇妙な体験こそが、彼の世界観なのだ。

既知の世界と未知の世界―――――――――

その狭間にいて、想像出来得る範囲の世界――――――

っと言えばいいのだろうか。

だから 面白い!!っと感じるのだと・・・

完全な未知の世界はその世界を共有する知識が必要だ。

その知識を映像や文字で補完しなければいけないが、

そこに既知の要素があるからこそ、人は簡単に想像でき、身近に感じる。

そして想像し得ない事象が起き、斜め上を行く展開

その奇妙な体験こそが面白い!!という感情に働きかけるのだと。

私は心底、小林賢太郎氏という魔術師にハマってしまったようだ。

しかし私は願う――――

片桐さんの隣で笑う小林賢太郎氏が見たいとね。







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