見出し画像

今日を生きるキミへ。

拝啓 親愛なるキミへ

キミは今日も元気に起き、少し寒い部屋の中で勇気を出して布団から「えいやっ」と出て、生きていることと思う。
そんなキミへ、久々の手紙を送ろうと思い文字を綴っているということだ。
今日キミに伝えたいことは、つまり、キミは幸せになっていい人間であり、人に甘えたり、1日頑張った自分にご褒美をあげたり、ぎゅっと愛しい人にハグされていい人間なんだっということだ
そんなこと言われなくてもわかっているさ、というならそれは大変喜ばしいことである。

でもときおり、ふと玄関に出たそのときこのまま今じゃないどこかに散ってしまえたらなどと思うことがあるなら、キミにはミルクたっぷりのココアが必要であることを助言するつもりだ。

そしてぬくぬくのコタツで暖まりながら、食べ頃のみかんをむいて爪を黄色にしながら、夕方までなにをするでもなく、ゴロゴロしたらいい。

それを想像するだけでも、なんだか穏やかになれる気がするでしょ?我々は頑張り屋さんだから、世の中がときにびっくりするくらい冷たく素っ気ないように感じられてしまうから、ついついうっかり優しくて暖かくて美しい世界を忘れてしまう。しかも、それはいとも簡単に自分たちで創り出せるのだということを静かに隠してしまうのだ。
だからね、しっかり心に留めておいて欲しいんだ。

キミは愛されていいんだ。

あなたがぬくもりに包まれることを祈って
鮑叔館 祐

***

私はよく、気を許している人間に対して、“キミ”という二人称を使いたがるらしい。
最近気付いた。
キミという呼び方があまり好かんという派閥の方、悪しからず。
何故、キミと言いたがるのかは定かではない。何か理由があるのかもしれんが、まぁそれがわかったらまた後日連絡致そう。

さて、こちらはいよいよ寒さが増してきて明け方なんぞは布団から出とうないとひとりごつ始末である。みなさん、風邪など引かれませんよう。厚着しすぎると逆に汗かいちゃってその後寒くなっちって、まぁムズイよね。一緒にがんばろうぜ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?