【生後0~1ヶ月】ググるのをやめたら一気に赤ちゃんとの暮らしが楽になった

腕の中にすっぽりおさまってしまうくらい小さくて儚げな我が子が退院して我が家に戻ってきてからというもの、この小さな生命体をどうやったら毎日無事に生かしておけるのかわからなくて不安で不安で、毎日昼も夜もひたすら気になることをとにかく全てググっていた。

今となっては(まだ生後6週目だけれど)もう何をそんなに毎日ググっていたのか思い出せないけど、ネット上には新米ママやパパを不安にさせる情報がいくらでもある。

息子を抱っこして軽くスイングするようにあやしている夫を見ては、以前ネットで見かけた「揺さぶられっ子症候群」なるものが気になって調べたり...とにかくすごく神経質になってなんでもかんでもググっていた。

しかも、Googleの関連する検索キーワードが表示される機能、あれすごく有害ですよね?例えば、バウンサーについて何か調べようとして「赤ちゃん バウンサー」で検索すると、関連の検索キーワードに「赤ちゃん バウンサー 危険」とか「赤ちゃん バウンサー 発達」とか怖いキーワードが出てくる。ダメだとわかっていても思わずクリックしてしまう。

とにかくこの機能のせいでいらないことまで心配したり神経質になりすぎたりしたので、なるべくググるのをやめた。そうは言っても、何か調べたいことは出てくるので、代わりにPerplexityというAIを使った検索エンジンを使うようにしている。「例えば、バウンサーは一日何時間まで使っていい?」と質問すると複数のインターネット上のソースをまとめて回答してくれる。これだったら、余計な情報も広告も入って来ないし端的な回答がすぐ得られるからストレスフリー。より詳しく知りたかったら情報源になっているWebページに飛ぶこともできる。

https://www.perplexity.ai

こんな感じで質問すると、情報源と回答まとめを教えてくれる

あと、育児系のHow To本も読むのを一旦休止したら、一気に毎日の赤ちゃんとの生活が楽しくなった。いろんなメソッドを学ぶのも大事だけど、あんまりそれに囚われすぎると「あれをやるべき」「これはやるべきではない」みたいな「べき」に囚われてしまって(しかも赤ちゃんなんて思い通りにならないのに)、全然赤ちゃんとの生活が楽しくなくなってしまっていたことに気づいた。産後の1ヶ月は授乳の時間とか寝かしつけの時間にたくさんの本を読んでいてから、今思えばほとんどノイローゼみたいになっていたのかもしれない。

川上未映子さんの書かれたエッセイ『きみは赤ちゃん』を産後に読んですごく救われたのだけど、その中で「いい意味での適当さ」がないと「なにもかもが不幸になると思った」と書いてあってまさにその通りだなと思った。

あらためて、痛感したのは、いい意味での適当さ。 「離乳食が今後の人生の舌を決める」とか「アレルギーはこの時期で決まる」とか、そういう「とりかえしつかない系」の感じのプレッシャーって、母親にたいして、それはもう山のようにある。  わたしも「1回きりのあれこれ系プレッシャー」には、まじで弱いところがあるけれど、でも、気合を入れて、「正解はない」と思いこむことにした。  どの時期にも、ぜったいに回避しないといけないことはあるけれど、命にかかわらなければ、つねにぎりぎりの気持ちになる必要はないのだと。喉にものをつまらせないように、どこかから落ちたりしないように、目を離さない。これだけを必須のこととして、あとは正解はないのだから、ということで、精神的にマイルドにやっていかなければ、なにもかもが不幸になると思ったのだった。

『きみは赤ちゃん』川上未映子(文春文庫)

ググるのと勉強するのをやめて、力を抜いて赤ちゃんと過ごすようになってから、すごく気持ちが楽になって毎日をちょっとは楽しく過ごせるようになってきた。いずれにせよ、産後すぐはどうしても心配になってしまって色々神経質になりすぎてしまうのは避けられないと思うけど、1ヶ月くらい経つと少しずつ赤ちゃんと一緒にいることに慣れてくるから、そうしたらもっと肩の力を抜いて過ごしたら楽しめるみたい。

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