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「未体験ゾーンの映画たち2021」で観たデンマークのポリスアクション『アンコントロール』 2021.2.21

コロナ禍のせいもあるのか、生きのいい2020年製作の北欧映画がなかなか入荷しません。この作品が初めてかな。「未体験ゾーンの映画たち2021」での限定的な公開ですが。

現代のデンマーク。大都会の警察が舞台です。中東系移民の若者が警察に不当に拘留されるという事件が勃発。そのニュースがテレビで報道されるなか、新しくチームを組んだ2人の警察官がパトロールにでます。受け持ちは移民が多く暮らすゲットー。おりしも警察に対する反感が渦巻くなか、パトカーが襲われます。アンコントロール、制御不能なゲットーの若者たちの怒りに、警官ふたりが対置します。

『特報部Q』など北欧ミステリーでは移民と犯罪のテーマはよく登場しますが、実際はどんなことになっているのかはよくわかりません。この映画でも、ドラマの背景が最後まで理解できないので、どうしてもすっきりしません。これは日常茶飯事のことなのか、ゲットーってよくある場所なの、とか。警察官ふたりの描き方もやや類型的で、特に共感も魅力も感じません。なんか中途半端な感じの映画でございました。

2020年製作/108分/デンマーク
原題:Shorta
配給:ファインフィルムズ
監督・脚本 フレデリック・ルーイー・ウイー/ アンデルス・オルホルム
出演 ヤコブ・ローマン/サイモン・シアーズ

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