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2021/3/6の日記

 今朝、7時半。
「……ももちゃん、お父さん起こして」
  次の瞬間、ズンっと何かが落ちてきた。
「んなっ!?」
「んなーーー」
 今月24日の誕生日(仮)で17歳になる、猫のももである。

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 ももは私に懐いている。呼べば来るし、目が合えば来る。帰宅すれば「おかえり」と言い、膝に乗って「んんんん」と甘えて来る。かみさん曰く、お父さんっ子なのだ。

17歳ともなれば、猫又になる日も近いに違いない。短いカギしっぽが、二つ三つと割れて、ブロッコリーのようになるのを今かいまかと待っている。
 そうなればあと30年、いや50年は生きてくれるだろう。

 そんなももにも大嫌いなものがいくつかある。ひとつはルンバの「ちびた」だ。ふたつめはダイソン。これらは天敵なのだ。
 そして三つ目にして、先の二つ以上に嫌いなものが、お父さんの部屋だ。例えそこに大好きなお父さんが居ても、立ち入る事は無い。ドアの前で悲しげにあおん、あおーんと鳴いて「出てきてよぅ、出て来なさいよぅ」と呼ぶ。
 それが急に放り込まれたので、プチパニックを起こした。私の顔にぺちぺちぺちっと猫パンチを連打して逃げて行った。理不尽である。

「なに〜?」
「雨上がってる!」
「んで?」
「出掛けるよ!」
「……はい」
 かみさんはバイクに乗りたくて乗りたくて仕方がないお年頃なのだ。
 40年ほど遅れて来た『15の夜』なのだ。ただし近眼で初心者なので夜は走れない。そこで『55の昼』を堪能したい。だけどひとりは寂しいので「いいかい、アタイについて来な!」なのだ。
 それが、天気が許す限り毎週末。

 車に積んであるキャンプチェアを我がK1200R Sportに積み替え、色違いで買ったジャケットを羽織って走り出す。先頭はかみさん。最後尾は私。2台だけだが。
 そして行くのが、清川村と相模原の境目にある、鳥居原園地、通称は宮ヶ瀬である。
 ちなみに本当の宮ヶ瀬は清川村にあって、水の郷と言う名の観光地なのだが、バイクはちょっとだけ停めにくいし、駐車場は有料なのであまりバイクは集まらない。そのためか、バイク乗りが宮ヶ瀬と呼ぶのは、本当は宮ヶ瀬じゃない鳥居原園地だ。

 神奈川にはバイクスポットが数箇所ある。東は首都高の大黒パーキング、第三京浜の保土ヶ谷パーキング。南は城ヶ島公園、中央部は西湘バイパスの国府津パーキング、西は箱根の大観山。そして北は宮ヶ瀬の鳥居原園地なのだ。休日ともなれば、いずれも数十から100近いバイクが集まる。ここを目的地とする人もいれば、山梨の道志みちにある『道の駅どうし』、さらにその先の山中湖に向かう中継地とする人も居て賑やかなのだ。

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 ところで、道志みちって漢字で書けば道志道。道の駅どうしを漢字にすれば道の駅道志であって、「道志みちの道の駅どうし」を全部漢字にすれば「道志道の道の駅道志」となって、むやみやたらと道が多い。つまり「道志道の道の駅道志で道志豚と地酒道志を買う」とすると……ゲシュタルト崩壊を起こします。どうでも良いけど。

 無駄話をしてるうちに宮ヶ瀬の鳥居原園地に到着しました。
 今日は雨上がりのせいか、いつもより空いてました。バイクを停めて少し散歩。散り始めの梅が美味しそうな香りでした。

 キャンプチェアを出していると、日も差してきてすごく暖かい。

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 昼過ぎまで日向ぼっこをして、のんびりして帰途に着きました。
「あー! お腹が空いた!」
 かみさんの声がインカムから飛び込んで来た。インドカレーが食べたくなったとか。帰りは寄り道して、チェーン店のマハトマに寄りましたよ。

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 両脇の茶色い瓶は、当たり前だけどノンアルです。

 毎週、夫婦で出掛けて、月に一度はキャンプに行く。いろいろ頑張ってきて、やっとご褒美の日々が来た感じ。

 帰ったらビール飲んで日記書こうっと。←イマココ←イマココ←イマ……もうええわ。