023トラフシジミ

トラフシジミは年に2回発生しますが、春型が翅裏のコントラストが綺麗で人気です。
5月に渓流地帯で撮影したミツバウツギでの吸蜜です。

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平地では3月下旬から4月に発生します。
よく行く公園でも多くの撮影者がトラフシジミを求めて集まります。
ここではアセビでの吸蜜が多く、ヒサカキやスイセンなどでも観察されています。
撮影したかったのがユキヤナギでの吸蜜です。数年かけてやっと撮影できました。

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以前はアセビの横の御神木で多くの個体がテリトリーを張る姿が観察されました。
下のアセビ周辺では何度か交尾も観察されています。
その場に居合わせて撮影できたのは一度だけです。

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広角で青空を背景に撮影しました。

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夕方になると複数の雄が卍飛翔のように絡んで飛ぶ姿も多く観察できました。
低い位置に止まると翅を開いて綺麗な輝きを撮影できました。
右翅だけですが、一番輝きが強く撮れたものです。

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両方の翅が均等に輝くように写すとバランスは良いですが、強い輝きは弱まってしまいました。

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翅全体が強く輝く翅表を撮影したいところです。
ここ数年は環境が変わった影響か多少のテリトリー活動は観察されていますが、交尾や下へ降りての開翅は確認できていません。
この場所での夏型の主な植樹はリョウブで幼虫も確認できています。
リョウブの周辺で今年は多くの撮影者が羽化直後と思われる個体の開翅を観察しているので、テリトリー時間よりもチャンスがありそうです。
産卵は山梨の渓流地帯での撮影で、ウツギの蕾に産んでいます。
あまり良い位置でないので、綺麗に撮りたいのですがその後はチャンスがありません。

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夏型は他の蝶も多い時期で、狙って撮影することはありませんが、山地のゼフィルスの撮影のときに出会うことが多いです。もっとも目的の蝶と紛らわしく、絡んで邪魔なこともあるので春型と違って少しやっかいものでもあります。
翅裏はコントラストが弱く地味なことも人気がない理由だと思われます。

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平地の公園ではスプリングエフェメラル(春に一度だけ発生する蝶)のコツバメやミヤマセセリに続いて発生しますが、一番の人気で毎年撮影するのが楽しみです。


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