035ウスバシロチョウ

ウスバシロチョウは主に丘陵や山地で観察できる半透明の翅が特徴のアゲハチョウ科の蝶です。
半透明なので後ろが透けて見えることもありますが、今までに一番吸蜜している花の色が透けて見えて撮影できたのはタンポポでの吸蜜です。

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良く行く公園は平地ですが多くのウスバシロチョウが発生します。
多くの産地では5月に発生しますが、ここでは早ければ4月中旬に発生します。
下旬頃から咲くミツバウツギに良く吸蜜に来ます。
上に咲いているフジの紫を背景に撮影しました。

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翅裏も同じような模様で、重なった翅の翅脈が透けて見えます。
菜の花も好んで吸蜜する花の1つです。

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交尾は一度だけの撮影で、同じ場所です。
撮影者が多い場所ですが、簡単には出会えないシーンです。

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産卵は何度か観察していますが、撮影は難しいです。
食草のムラサキケマンは花も咲いている時期ですが、卵で越冬して早春に孵化するので、食草周辺の枝などへ産卵します。
下草も多いので産卵と分かる撮影は難しくなります。
この時は卵を確認できていませんが、すっきりと撮影できました。

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ウスバシロチョウはふわふわと漂うように飛ぶのも特徴です。
ピントを固定した広角での飛翔撮影も比較的高い確率で成功します。
その中で一番良いロケーションで撮影できたものです。
武蔵野の山を背景に赤いツツジの上を飛んでいます。

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春から初夏にかけて少し郊外へ行けば見ることができる蝶です。
今年もその時期に出会えるのを楽しみにしたいと思います。

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