021ヒメシロチョウ

シロチョウ科の中でも小さく可憐なのがヒメシロチョウです。
モンシロチョウの半分くらいの印象です。
関東周辺では長野や山梨の少し標高の高い草原の1部で生息しています。
年に3回程度の発生で、春は5月頃に見ることができます。
スミレのような春の花で吸蜜を撮影できると嬉しいです。

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春型は夏型に比べると少し黒っぽいのも特徴です。
こちらは春に咲くフデリンドウでの吸蜜です。
最初はもっと奥まで頭部を突っ込んでいましたが、少し出てきて頭部も写すことができました。

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夏はツルフジバカマやクサフジなどでの吸蜜が多いです。
逆光気味なので翅表の斑紋が透けて見えます。

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こちらは完全な逆光で吸水中の個体を撮影したものです。
白や黄色の蝶は逆光で撮影すると綺麗に見えることが多いので、意識して撮影しています。
縁毛も揃った新鮮な個体です。

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通常は翅を開かないので、飛翔を狙います。
翅表は前翅の先端にある黒い斑紋が特徴です。

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飼育はカラスノエンドウでも可能なようですが、野外での食草はツルフジバカマになります。
カラスノエンドウは見かける機会も多いのですが、ツルフジバカマは生息地以外ではほとんど見ないので、生息地が局所的なのかもしれません。
産卵は下側に止まって腹部を曲げて行います。
ゆっくり産卵するので、産卵する蝶を見つけると比較的撮影しやすいです。

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求愛は何度か観察していますが、撮影できたのは1度だけです。
雄は雌の周りを飛びながら求愛するので、翅表を写すチャンスでもあります。

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残念ながら交尾は未撮影です。
生息地へ行くのも年に2回程度なので、可能性は低いかもしれませんが、いつか撮影したいです。

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