013ルリタテハ
蝶の撮影を始めるまでは限られた身近な蝶しか知りませんでした。
その中では子供の頃から綺麗だと思っていたのがルリタテハです。
近場では何度か見かけても撮影チャンスに恵まれず、最初に撮影したのは長野の林道でした。
8月にキベリタテハやエルタテハを期待して出かけたときのことです。
吸水を繰り返していたので、無事に撮影できました。
吸水はあまり見かけない蝶です。
樹液にはたまに来ますが、それほど多くはない印象です。
翅裏はこのように地味な蝶です。
この時は樹液に夢中だったので、タケネヒカゲの撮影でも使用したカメラで飛び立つところを撮影しました。
成虫で越冬する蝶ですが、吸蜜は越冬後しか観察したことがありません。
越冬後でも綺麗な個体も多いですが、中でも特別綺麗な個体がアセビで吸蜜していました。
前翅の中央に青紋がありますが、スバル班と呼ばれる変異です。
幼虫はホトトギスやユリを食べるので、庭先などで見たことがあるかもしれません。
野外ではサルトリイバラやシオデが主な食草です。
産卵場所を探す母蝶はよく見かけますが、撮影できたのは数回です。
このときはサルトリイバラへの産卵です。
成虫で越冬すると書きましたが、倒木の下など見つけにくい場所が多いようです。
自分で見つけたことはないのですが、教えてもらって2度観察しています。
一度は橋の下ですが、もう一度は樹の幹に下向きに止まっていました。
まれに、そのような場所で越冬することもあるようです。
雪が降る日があったので、うっすら積もっている状態で撮影できました。
観察機会は多いですが、交尾はもちろん求愛シーンも観察機会がありません。
出会うと嬉しくカメラを向ける蝶の1つです。
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