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たった32センチ高いだけの異世界

32センチとは何ぞ?これは太子ホールのステージの高さです。


意外に低いのか?…つい最近までは30センチでしたが、10mmの防振ゴムと10mmの遮音カーペットを敷いたので2センチかさ増ししました。それで32センチ。

今日はこの32センチがとてつもない高さであるというお話です。
 


11月28日の「くぼうゆめ/尹ROCK嘆 二人会」、そして11月29日の「まいたろバースデーライブ」にご来場のみなさま、本当にありがとうございました!

尹ROCK嘆(ゆんロックらめんと)

くぼうゆめ
 
この二人会は私ブッキング。
他のライブ会場で観て、うちでもやりたいと企画したLIVEです。
魂が共鳴した瞬間。とても素晴らしい時間でした。
 

そして翌日の「まいたろバースデーライブ」

やすりん&えいこう&りん

こはる

まいたろ
 
まいたろちゃんがこの日のために集めてくれた素敵な4組。ハートフルな想いが溢れた温かな空気が流れました。


 
 
うちのライブ写真を見ると分かりますが、基本客席は全暗転で開催します。今は天窓を換気のため開放しているので少し外の明るさが差し込みますが、客層などで足元を真っ暗にすると危険と判断する以外は真っ暗にします。

大体はこんな感じ。

それゆえ、ステージに上がると客席とコミュニケーションを取りながらステージ進行する事はなかなか困難。
実はステージからも客席がほぼ見えない状況を私はあえて作っています。
 

それは、お客さまにライブに集中してもらうため、そして非日常を味わっていただくためですが、一番はステージとは特別なものだという事を演出したいがためでもあります。
 
 
板の上は演奏や表現するために上がる特別な場所です。そこに上がる事は特別な事だという事を演出上でも表現したい…そんな想いを込めた演出です。

ライブステージは、この分類で考えると2種類あるかと思います。

1つは入れ替わり立ち替わりで誰でも上がれるみんなが楽しめるステージ、1つは客と演者の関係を明確にするステージ…うちは後者の方と意識しています。
 

みんなが楽しめるステージも素晴らしくて楽しい。でも一番楽しいのは演者です。お客さま=演者である事も多いかも知れません。
 
しかしこれはオープンマイクでも言える事で太子ホールでもお客さま=演者である場合が多いです。
 

私はうちのオープンマイクは下のように考えているんです。
・15分の持ち時間を如何にLIVEとして組み立ててくるか
・1組ぽつんとステージに取り残された感の中、自分で15分という時間の「場持ち」の訓練をするため
・太子ホールのLIVE出演者はこんな雰囲気でやってるんだという事を多くの人に分かってもらうため

オープンマイクは、鍛える場であり、そのために私は照明も含め出来るだけ通常ライブの雰囲気を味わってもらおうと思っています。

いわば「通常LIVEのお裾分け」のようなものかと…適当に歌本から3曲選んで歌って帰るだけではもったいないって事です。

なのでほぼ演者=お客さんのオープンマイクでもステージの特別感を演出します。
 

 
私は特別な場所であるステージには、用のない限り出演者ではない一般の方をステージには上げません。ここは特別な場所だと知ってほしいから。
 
 
たった32センチ床より高いだけの場所ですが、上がる方にはオープンマイクなら15分、通常ライブなら30分、45分、60分、120分の時間を任せられている覚悟でステージに上がっていただきたいです。
 
私も覚悟して良いステージ作りますし、そんなライブを企画し続けたいと思っています(^^)
 

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