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古民家で奏でる音楽

長くnoteを書いていなかったが、今夜気持ちが動いたので書き留めることにする。来年はここにもう少し想いを込めた文章を書いていこう。


12月10日金曜、太子ホールのある東近江市八日市から車で空いていれば10分弱の郊外にある市内小田刈町にある古民家「こもれ日小田刈家」に向かう。

かなり前からご縁もありながらも最近聴く機会がなかった地元ミュージシャン、首藤さとこさん、やすりんとりんせいのユニット「のらくらPawn」をOAに迎えてのLIVEだった。


小田刈家のこと

小田刈家は田舎の古民家としてもかなりの大きな家で、何人前の米が炊けるのか分からんほど大きな竈門、そして五右衛門風呂が残り、高い天井に太い梁…私の感覚からしたら非常に価値のある建築物だ。

普段はこども食堂やテイクアウト弁当の提供、うたごえ喫茶など、地域の人の暮らしに根ざした活動をしているNPO団体が運営している。

古い家屋だけに改修費もかさみ、運営に苦労されているなか、おくどさんの煙突修理費の寄付を募られている。

小田刈家には初めて来たが運営されている井田さんは既知の人だ。何か私にもできる事があればと思う。

そしてLIVE

玄関を入ってすぐの二間が今日のLIVE会場だ。
※写真はりんせいさんFBより勝手に拝借しました

ほどよく人が集まりLIVEは始まりました。

のらくらPawn(やすりん、りんせい)
 絶妙の空気感をみせてくれる2人。
しかし努力の人であることも、音楽が本当に大好きなのだと言うことも私は知っている。

のらくらPawnが終わり、おくどさんで炊いたご飯と地物野菜などを使ったご飯をいただく。本当に美味しい。久々食べた沢庵を炊いた贅沢煮には感動した。

そのあと本格スパイスカレーもいただきお腹いっぱい(もちろん大きい方が私。奥ゆかしいほどに小さいのは隣席の雑木作家でありシンガーソングライターのくぼうゆめさんのカレー)。
まぁそら肥えるわな(´・_・`)



お腹が満たされたところで首藤さとこさんのLIVE


なんというか・・音楽は文字通り楽しく、そして琴線に触れれば心が揺さぶられる。特にバックグラウンドを感じる詞を聴く歌にはやられっぱなしだ。

今日の首藤さんの歌に、自らもスタッフをされていた、かつて守山市にあった音のあふれるカフェの事を歌った歌に心に何かが溢れた。青白い蛍光灯の床の間の背景が演奏中暖色のバックライト照明が輝いたように感じた。

心を掴んでくる音楽には、そこにはないものを見せてくれるし、感じさせてくれるのだな。


古民家と音楽

終演後、小田刈家井田さんが昔のレコードプレーヤーを出してこられた。なんとかこれを使ってレコードコンサートをできないか…との相談。喋っていてそのバイタリティに恐れ入る。

その機材が生きているかどうかのテストは残念ながら出来なかったが、LIVEであれレコードであれ、心を豊かに満たす音楽をぜひこの小田刈家で流してほしい。
何より今の活動が継続できる事を心より願います。


広い場所と狭い場所、出来ることと出来ないこと、長所と短所……音のある場所として太子ホールにいる私も常にいろんなものとの親和性について考える。うちでは小さ過ぎたり逆に大き過ぎたりする事もある。

つまり、どんな場所でもそれに適した使い方はあるのだ。



全てが終わり挨拶を済ませ外に出たら寒空に月と右下に木星が小さく浮かんでいた。

佳き月である。

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