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「全国通訳案内士」試験 合格への道のり~(1)受験勉強を始めるまで

2021年の「全国通訳案内士試験」に合格しました。

この試験、準備段階から情報を集めるのに結構苦労しました。また、同じ試験を目指されている方が苦労されている姿も見てきました。そこで、今回からしばらく、後に続く方々のために「合格への道のり」として、自分の体験や集めた情報などをまとめておくことにします。

この資格の存在を知ったのは学生時代でした。当時所属していたサークルの後輩が「大学を卒業したら通訳案内士試験の勉強に専念する」と話していました。他の資格で「大学を卒業したら司法試験の勉強に専念する」という人もいると思いますが、そのぐらいの熱量を感じたので「難関試験なんだな、自分には関係ないな」と思ったのが最初です。

それから社会人になって、2014年からTOEIC840点以上が通訳案内士1次試験(筆記試験)の免除になったことを知りました(現在はTOEIC900点以上他が免除条件)。TOEICについてはその時点で920点のスコアを持っていたので、免除になるなら受けてみようかと考えました。なので、きっかけは英語学習の延長線としての受験でした。

調べてみると、筆記試験の科目は「英語(外国語)」だけではなく、「日本地理」「日本歴史」「一般常識」など日本語で受験するものもあることがわかりました。「地理」の過去問をちらっとみたところ、全く答えがわからず。当時は会社の異動の後で余裕もなかったこともあり、受験は見送りました。

2020年8月頃に、会社の早期退職制度が発表され応募することに決めた後、会社を辞めてから何をやろうかと思ったときに、浮かんできたキーワードが「学びなおし」。会社での業務であった経営管理や財務などの知識は、会社員からのライフシフトを考えたときにブラッシュアップが必要だと痛感していました。英語についても、TOEIC900点オーバーは遥か昔、英語は聞いてなにを話しているかはわかっても、自分で話すことには強い苦手意識を持っていました。

そこで「学びなおし」第1弾のテーマを「英語」と決め、具体的な目標を考えました。まず検討したのは英検1級ですが、単語の壁の高さに今までも二度ほど挫折していて、しかも長文で取り上げられるトピックの内容にあまり興味が持てない。そこで思いついたのは「TOEIC満点」。いろいろと調べているうちに「TOEIC900点以上は全国通訳案内士の英語筆記免除」という情報が出てきました。「そういえば、そういう試験もあったな」と久しぶりに通訳案内士試験について詳細を調べたところ、「地理」や「歴史」も科目免除するための他の試験があることが判明。2020年8月時点だと、同年11月の「歴史能力検定(日本史)2級」の試験申し込みに間に合いました。そこでこの「歴検」を最初のゴールと決めました。(続く)

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