声を出すことが大事であるということ

暴力に対峙したいなら暴力を、という考え方を目にした。特に反戦デモ・言論に対する冷ややかな態度だ。その通りと思う方もいるのかもしれないが、あるべき世界は本当にそのようなものなのだろうか。
あるべき世界は、人権と平和が所与のものである世界であって、暴力に暴力をあてがうような、そのような世界ではないはずです。
反戦の意思を示し、地球市民と連帯をすることがまずやるべきことだと私は思います。
最初に記載したような、マッチョイムズな発言は「強者」になれたような、或いは超越した立場でいるような錯覚を覚えさせるのかもしれません。ただ、それを実現した先にある世界はあるべき、ありたい世界なのかというところを、私は考えたいと思います。少なくとも、殺人に殺人で対抗しなければならない世界ではないはずです。「ならばどうするのだ」と問われるとすぐには答えを申し上げられないのですが、だからこそ長く、あらゆることを検討して少しでもその場所に近づこうともがく・挑戦すべき命題なのだと思います。本当にその耳障りの良い、気分が良くなる言葉は解決策なのだろうかと、それでいいのだろうかと常に自らに問い続けたいと思います。


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