全能感という名の鎧 それは泡の様に脆く

全能感。私がこれを感じていたのは同人誌執筆を行う前、つまり去年の今頃かもう少し前の事であろうか。筆者はこの全能感を捨てる、いや失う事で同人誌を作り上げる事ができた。その鎧は泡の様に脆く、少しでも限界を感じると途端に弾けだしあっという間に裸の王様となる。だが同時に、自分の限界に向き合う事、自分のやりたい事に向き合う事が出来るからこそこれまでになかった気づきや自分のやるべき事の指針に気づくことができたと思う。
さて、そこから時は流れた。全能感の鎧を脱いで久しい私は、とかく焦っていた。仕事に関してもプライベートでも。例えば家具。自分の限界を感じ凡人である事を認めて、社会に適合しようとしているのに自宅には自分の好みの家具1つ置く事が出来ない。が、当たり前のことであるが一人暮らしをするのは今回が初めてであり必要なものから揃えていき金銭に余裕が出来てから気に入った家具を揃えるのがセオリーであろう。しかし、自分は凡人である事を認めたにも関わらず何故家具の1つも買えないのかと非常に焦りとも怒りとも思える感情が心の中に渦巻いている。

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