虎に翼メモ 第一週 女賢しくて牛売り損なう?

同じだったんだね お母さん。そんなエンディングを迎える第一週。
冒頭で鶴舞公園が出てきてもうですんです?と驚く。

まず、第1話と2話で丁寧に当時の時代感 特に女性の立場を描写しつつ、単にそこに反旗を翻す強い女性ではなく疑問を抱くも何をしたら良いか道に迷う主人公の姿を描く。

具体的には藤森さんほか3名の殿方にお見合いを断られるシーン。男性の言う対等と女性(当時の女性として描いているが、我々現代人の考える対等をベースとしている)が考える対等が異なる事をレクチャーしてくれる。

そして、単にフェミニズム作品という訳ではなく、人生に迷うティーンに自身の思うところを話し理解してくれる理解者と出会い自分の人生の道が開けると言うシークエンスにする事でより視聴者側に共感させるエピソードとしている点がとても良かった。強い女性というわけではなく、当時の状況にシンプルになぜ? 寅子の言葉を借りるなら「はて?」を浮かべて
親目線というのも、朝ドラの視聴者層を意識した作りにおそらくなっているのであろう。

あととても良いところで切れる(終わる)
1話は藤森にキレられるところ 2話は無能力者⁉︎にはてはてする 4話のお母さんがあなたが優秀な事くらいわかってます のところ。これは次回のだからこそ地獄を見て欲しくないという展開を見越した非常に複雑な表情を浮かべている。

そして当時の女性たちの視点が複数存在する。一人はお母さん。お母さん自身も苦労して自分の環境からの脱出を望んで結婚している。そして娘の身を案じなるべく幸せな道を進んでほしいと願い自分は行けなかった女学校に入れてあげる。が自由な道の苦労を知っているからこそ娘の決断に反対せざるを得ない。
一人は学校の先生。母と同様だが、寅子の父親に厳しいことを言い直後に謝るという女性の当時の立場と教師としての言動の間で発言する当時の世界で上手く立ち回る人

そして女性のしたたかさで自身の幸せを掴むもの

今後どんな女性キャラクターが登場するのか期待である。

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