君はスライダーを知っているか?

Curling Canada にはマスコットキャラクターがいる。
名をスライダー(”Slider”)という。2012年に初登場した、という資料を見たことがあるが、私が彼(か彼女かはわからないが)の存在を認識しはじめたのは2014年くらいからだ。

カーリングストーンをイメージしたキモカワ系で、公表されている情報が少なすぎて正体はよくわからない。2018-19シーズンくらいに「近く引退するらしい」みたいなウワサを聞いた時も(やむを得ない判断だ)と首肯せざるを得なかった。(人気なさそうだもんな)

新型コロナのパンデミックでうやむやになったのか、もともとその予定だったのかはわからないが、2020年あたりで確かに引退した。
が、リニューアルした”Slider”がほぼほぼ同じ姿で現れた(顔に鼻がついた、という程度の違い)。

画像を転載してよいのか判断できないのでリンクを張っておくと、こんな感じ。皆さんも一度は見たことがあるのではないか。リニューアル後?の姿もそろそろ見慣れてきた。

グランドスラム("The Grand Slam of Curling")には、別にスラマー(”Slammer”)というキャラがいる。私が彼(おそらく男性)の存在に気付いたのは2015年くらいなのだが、ネットで検索すると2013年作成の画像・動画があり、そのあたりが初出らしい。

外見は”slider”に似ているのだが、若干しゃくれていて筋骨隆々という点で区別できる。いとこ同士なのだ、とする意見もあるが、その辺のキャラ付けは不明だ。
すごく詳しい人がいたら、一杯おごるからマジで教えてほしいと思っている。

Brierのマスコットといえば長く”Brier Bear”だった。チョッキを着て、ブラシを持った熊で、体形と体色から推測するに、品種はハイイログマ(グリズリー)だろう。

1981年のBrierで初登場したそうだ。開催地ハリファックス(NS)の大会実行委員会の一員だったコーギー氏(Reg Caughie)が会議で「大会のマスコットキャラクターを作ったら良いのでは?」と提案したところ、「イイね!じゃあ君、ひとつヨロシク!みたいな
感じになっちゃったんだよねぇ…」

と本人が語るインタビュー記事を読んだことがある。そういうわけで、当時40代の銀行員だったコーギー氏は、以降37年にわたり Brier Bearの中の人として活躍することになってしまった。2017年に体力の限界(79歳)を迎えたので引退した。

引退の日のことはよく覚えている。NLのセント・ジョンで開催された大会で、グッジューが初優勝したときだったのだが、そのときに”Brier Bear”は人間以外で初めてカナダカーリング殿堂入りを果たしたのであった。

竹田の目には、あるディズニーアニメのキャラクターとの類似性が高いように見えてならない。そういった権利関係に厳しそうな北米地域でなぜアレが許されたのか?ちょっとわからないが、少なくともカーリング関係者には愛されていた。スライダーよりは確実に人気はあった(たぶん)。

一方、日本カーリング協会にマスコットキャラクターはいるのか?と言われればはっきりしない。
過去には「クリス太郎」という男(たぶん)がいたのだが…
おっと、この話をすると「誰か」がやって来るかもしれない。今日はこれくらいにしておこう。

2023年5月8日に投稿

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