Brier2024

Brierが始まってしまった。ブックマークが増えるばかりで全然視聴が追いつかない。ただでさえ忙しい3月に拍車がかかっている。 80-90年代にかけて、マニトバ州には Stoughton 、Burtnyk、Peters という3人の世界的スキップがいた(いわゆる「マニトバビッグ3」)。彼等はあわせて6回Brierを勝った。
当時は今と違って、各州から本当に1チームしかBrierに出場できなかった。だから前年の世界チャンピオンが州大会で普通に敗退したりしていた。マニトバ州大会は文字通り宇宙一レベルが高かったと想像する。動画があまり残っていないのが実に残念だ。
2000年代に入ってから、マニトバ州はBrierをあまり勝てなくなった。事実、2011年のStoughtonを最後にマニトバ代表は優勝から遠ざかっている。この10年くらいは“KGB"の後塵を拝している。
女子は勝っている。オンタリオやアルバータも強いが、総合力ではマニトバに軍配が上がるのではないか。優勝数を稼いでいるのはジョーンズとエイナーソンだが、その他のチームも常に上位を占めてきた。キャメロン、ロウズ、アッカランド、ザカライアス、ペターソン、キャンプベル、 なんぼでもいる。
現代マニトバビッグ3を挙げるなら Dunstone、Carruthers、McEwen ということになると思う。(Gunnlaugsonはどこかへ行ってしまったからな) 3人とも、グランドスラムは幾つも勝っているが、Brierのタイトルはあと少しのところで届いていない(※CarruthersはStoughtonのセカンドとしては獲っている)
マニトバのカーラーとして、彼らがBrierに期するところは大きいと思う。特に今季はそうではないか。(女子が負けたからな) 今回こそやってくれるんじゃないか。
Dunstoneは前年度準優勝したチームで、Carruthersは秘密兵器(Jacobs)を加えた新編成で、McEwenはサスカチュワンに移籍してFlaschらとの新チームで臨む。3チームとも優勝してもおかしくない爆発力を持っている。 というわけで、私としては、打倒KGBを目指すマニトバ勢に断然注目している。
マニトバはすごいのだ。戦前のKen Watson(スライド投法を発明した人)はいわずもがな、1970年代以降に限ってもDon Duguid(マニトバタックの元祖)、Orest Meleschuk(タバコを吸いながらデリバリーする人)、Barry Fry(ライアン・フライの親父)といったBrier & Worldチャンピオンを輩出してきた。
何だったらここにJim Ursel(日本のナショナルコーチ、ボブアーセルの親父でマニトバ出身だがケベックに移籍してBrierを獲った)を加えてもよい。 今ふと思ったが、マニトバは日本でいうと常呂みたいな存在だ。歴史と伝統がありカーリング界をリードしてきた。人口の割に異常にカーリングが盛んだ。
男子はタックデリバリーが多い。敦賀さんもドラーゴもアイスラインの連中もみんなタックだ。前田兄なんか名前もタックだ。海のある/なしという違いはあるが…。おっと、何を言っているかわからなくなってきた。 とにかく、Brierの決勝は「情報遮断」して絶対に見てやろうと思う。
2024 Mar 04 11:58:58GMT

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?