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#135 トマホーク

 寒い日が続きますがみなさんいかがお過ごしでしょうか。当方はなんにもありません。2月頭から忙しくなるのではないかなあ。予定はあるのだけれども。知らんけど。
 でも寒いほうが暑いより数倍良いのであった。今年も暑いのだろうと思うと今からすでにイヤになっておる。

 本題。ちょっとした遠出の帰り「ここから歩くと普通に帰るよりもXX安いで」という打算が働くことがある。都内なんぞではままあって(ある路線に乗らずに歩く、という事情で)200円くらい浮くことがある。先日も260円ほど浮くぜ! ということがあり、高田馬場から自宅まで歩くことにした。交通費をケチって身体を鍛えよう、てなことを云いながら北へ。傾斜22°の坂、なんてのをひいこら登ると雑司が谷の駅があったりして、東京はあんがい坂が多い。谷底から谷の上、目白、目白台あたりは先日のブラタモリで放送ってたわね。

 おや、と見ると住宅街、通りに面して腰の高さのスチールフェンス、ちょっとした庭を挟んで玄関のドア。このドアが住居の扉、というよりも喫茶店の入り口みたいな、飾り枠に窓ガラスがはめてあるタイプのドアで――写真を撮るのは憚られたんですが。なにもこんな、場末のnoteのためにョ。
 ちょうど目の高さに、切り込んだような穴が空いている。

ふわっとした記憶をもとに作図しました

 穴の部分には紫で印をつけましたが、ここをベニヤか何かで塞いでいる、のがガラス越しに見える。さしあたり、修理が来るまでの一時しのぎでしょうが、多分寒い。えらいことじゃ、くわばらくわばら――

 と、ちょっと待て。どうやったらこの高さに、こんな穴が空くんだ? 
 形状からして思い浮かんだのは「ミスター・ビーン」の本かなんかで、アパートの隣人との和解の印に、部屋に入り口のドアにトマホークを打ち付けておくやつ――おそらくはインディアンあたりの部族の風習をネタにしているのではないかと思うのですが、令和の日本で、トマホークを振り下ろしてフレームごと窓ガラスを叩き切るというのは大した膂力で、いやまてよ、アルミサッシってトマホークで叩き切れるほど粘性の弱いものではないはずだ。ゆがむとか、たわむとか……。となると、おそらくはフレームの素材は木なのであろう。そこはわかる、が、よしんば木だったとしても、この、案外にせまい傷穴を作るだけの力の入れかたができる道具を思いつかない。トラックの荷台に鉄骨を載せてそのまま勢いをつけてバックしたらワンチャンスこういう穴ができるかもしれない、が、前述のとおり、通りに面して鉄柵があって、車が、入るのかなァ。そうだとしても、何かを振り下ろしたような穴の開きかたにはならないはづだ。

 とかなんとか逡巡しておるうちに家につく。17,000歩だそーです。普段からするとそこそこ歩いているが、まぁそんなもんかなぁという気もする。
 写真を撮るわけにはいかないので、またぞろもういっぺん現場検証をしてみたい気持ちはある。すぐに直しちゃうだろうしネ。

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