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サプライサイドビジネス/Supply side business

昨日、NHKのテレビで結婚する人が減り出生率が下がっているというような議論のトーク番組があり、なんとなく聞いていた。要するに、子育て世代への手当てや制度が充実しておらず、よく例にだされる明石市の子育て支援が厚く、結果的に出生率と財政がよくなったというのが紹介されていた。

育休についても、雇う方からすれば、働いてもらわないと会社に貢献できないから、育休を常識的にもっていくのは難しく、政治のバックアップは必要である。ただ、どれだけ支援があったとしてもズルをする企業がでてくるから、全体の意識改革も必要だろう。

雇用側、顧客などの需要側が選ぶ側になるからどうしても、上から目線になってしまうのはしょうがない。しかし、その需要側が強かった高度経済成長期に比べると、人口は減少し、働き手、企業の担い手などの供給側の希少さというのも大きくなってきているのは多くの企業にとっての課題である。

景気が後退し、需要側が強くなってくると、自分でも、「注文してやってるんだ」、「そんなサービスをしていたら選んであげない」などの気持ちが芽生えてくるが、そればっかりやっていたら、後で痛い目にあうというのは目にしてきた。これらの意識は、仕入先に向く事が多いが、雇われ側に対しても同じ意識が働き共通すると捉えた。

供給側に配慮しすぎても、生産性やサービスの向上は生まれないから、そういう上から目線の自分の気持ちを客観的に捉えて、「供給側はそれでも自分のために何かやろうとしてくれるのだ」と一瞬でも思えればその後の対応も変わってくるだろう。

「供給に配慮するなんてそんな甘い事を言っていては」と特に経験者から言われるのが頭をよぎり、いつもその精神論との葛藤、戦いになることが多いが、成功をなした経営者は、人と物の関係を理解して、供給サイドに一定の配慮をしてきたのをいっぱい見てきた。精神論を振りかざす人は、成功体験の要因を忘れたのか、はきちがえているのだろう。

供給側の減少は機械で補われる部分もあると思うが、需要あっての供給、供給あっての需要ということを忘れずに、特に人口減少の時代には、今まで強いとされていた需要側の供給側への配慮というのが必要であると、ふと今日また思ったのであった。

#需要 #供給#サプライサイド#子育て#出生率

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