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BG2, 第2章、ヤンの思い出話、カラクリとカギ、命がけのつまみ食い

<スラム地区、コパー・コロネット、地下下水にて。下水が奴隷商人のアジトに通じているとの情報を得て、主人公らはそこに赴くが、そこには別に何やら隠された秘密が存在しているらしい。主人公が排水パイプが4つ並ぶ部屋に近づくと、頭の中に、パイプのカラクリを解いて自分(剣)を解放するようにとの怪しい声が響きわたった>

ヤン
「ああ、なるほど、例のカラクリ箱のたぐいじゃな。うちの母もパン箱を開けるカギを同じようにして隠しとったもんだよ。それでもわしらは手を出したがな。”ヤン”と母は言ったもんじゃ、”お前は近いうち、パンを入れる口がお腹にもできるだろうよ*!”って。わしはそんなヘマはせんかったがな。が、イトコのアルフィーは、ある日そいつを爆発さしちまって、そうなった。いや、悲しいこったよ」
「わしらはあのクアロどん*のとこに戻って、この謎々について聞いたほうがいいかもしれんな。誰かがここに何かを大事に隠してやろうと、手のこんだマネをしたんじゃよ。いったいそれが何なのか、わしはもう知りたくてウズウズするわい!」


*原文"you're going to have one too many sweetbreads!"「ひとつ余分のスイートブレッドを持つことになるよ!」sweetbreadはホルモンでいう「シビレ(そもそもこれは”スイートブレッド”の読みの訛ったもんだとか)」、胸腺の一種。白くてフンワリしてパンみたいだから、そういうらしい。ヤンの母は盗み食いを防ぐためパンをケースに入れてカギをかけ、そのカギをカラクリ箱に入れてワナを仕掛けたと見える。操作を誤って間違ってワナにかかるとチリヂリバラバラに吹き飛び、自分のパン(シビレ)の数が増えるぞという恐ろしいシャレ😅盗み食い防止には過激すぎる…
*隠された剣(リラルコル)にあやつられて、剣を解放するヒントをもたらすべくずっと下水に住んでいる人。剣が解放されると正気に返り、「なぜこんな場所に…」と倉皇として外に出ていく気の毒な人。

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