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家の材料の考え方(内装の基本編)

家の印象は中身で決まります。

外観は、家の中に入ってしまえば見えません。
また、植栽や隣地の住宅の陰になるなど、"住宅全体の外観" はなかなか視界全てに入ってくるということはありません。

しかし、家の内装はそうはいきません。"理想の家" のイメージは、常に室内のイメージであることが多いです。

内装のイメージを大きく決めるのは、間違いなく "床" と "壁" と "天井" です。全ての家具も照明も、床か壁か天井に付随する何かです。室内でもっとも面積が広く、印象を左右する床、壁、天井。
この床、壁、天井の素材をどんな素材にするか、で家づくりに対する優先順位や価値観を感じ取ることができます。

クッションフロアーの床とビニールで出来たクロスは、日本で本当にたくさんの住居で使用されてきた建材です。非常に安価に室内が仕上がるため、コスト優先の家づくりが増えるとともに使用される空間が溢れました。

クッションフロアやビニールクロスの特徴は、一言で言えば、"模造品" 。
木目がプリントされたクッションフロアーや、塗り壁風の凹凸のついたビニールクロスなど、誰しもどこかで身近に見ているはずです。

このような材料を使うと、家の印象まで "模造品" の雰囲気を醸し出してしまします。実際に、床は本物の木を使い、壁は本物の塗り壁を使うことで、室内の印象は全くもってガラリと変わります。

悲しいことに、こうした本物の材料を使った内装空間の数が、非常に少なくなってしまいました。神社や仏閣、教会、旅館、古民家、外国など "非日常" 性を感じる性格が出てしまっているようです。

しかしこういった素材を住宅に使用することで、日常の空間は非常に豊かになります。高いお金を出して "模造品"を買うのではなく、丁寧に作られた "本物" に包まれる暮らしは、きっとあなたの人生を豊かにしてくれると思います。せっかく家づくりにこだわるのであれば、ぜひ床や壁、天井の素材に "良い材料" をオススメいたします。


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