見出し画像

【10月19日】マーケットレポート 『英中銀、国債売却を11月に再延期』

本日の市場

●株式市場&債券市場

【外国市場】
・大手金融機関を中心に7~9月期決算が相次ぎ、企業業績が想定より悪化していないとの見方が広がり、買いが先行
・米10年債利回りが一時4.06%まで上昇し、ハイテク株を中心に相場の重しとなった

Googleファイナンス、Bloombergより
FINVIZより

【東京市場】
・英国の財政懸念の後退や前日の米株高などから幅広い銘柄が買われた
・「円安進行」や「英中銀が両手引き締めの再延期の報道」などをうけ、午後も買い注文がはいった

Googleファイナンスより

●為替相場

・日本時間では、政府/日銀による為替介入を警戒し、乱高下する展開
・海外時間では、ドルじり高となった
・円は、一時148円前半まで売り込まれる場面があり、「政府/日銀の覆面介入ではないか」といった憶測も

本日のトピック

①英中銀、国債売却を11月に再延期

英イングランド銀行は保有する英国債の市場売却を11月1日に再延期すると発表した。
・国債市場の混乱への配慮による
・20年超の国債の売却は取りやめる
→英年金基金が大きな損失を出したことに配慮

②新たなオミクロン派生型、米欧で拡大

オミクロン型の新たな派生型が米欧などで拡大しつつある。米国では「BA.4→BA.4.6」や「BA.5→BQ.1.1」などの変異型が拡大しつつある。
・従来型より、免疫をすり抜ける性質が強く、感染が広がりやすい可能性がある
・従来型より、ワクチンの抗体が聞きにくく、抗体薬の効果も低下
・(英保健安全局によると)従来型より、感染拡大スピードが30%早い

③セイコーG、前日比+5%高

セイコーグループ株が、前日比165円(+5%)高の3460円をつけた。
・2016年1月以来ぶりの高値
・水際対策緩和により訪日客向けに高単価の腕時計の販売が伸びるとの期待
・中国市場での売上規模が小さいため、中国景気停滞による影響は軽微

④J-REIT市場軟調、4日続落

J-REIT市場が軟調であり、4日続落した。
・東証REIT指数は前日比5.87ポイント低い1884.74をつけた
・用途別で見ると「住宅▲5.3%安」、「オフィス▲1.6%安」、「商業・物流▲4.0%安」(9月末比)
・物件取得費の高騰のわりに賃料収入が伸びず、投資効率は悪化
・国内金融機関の利益確定売りに動いた影響もある

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?