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【10月17日】マーケットレポート 『円安止まらず、1ドル=148円台後半』

本日の市場

●株式市場&債券市場

【外国市場】
・14日発表のミシガン大学による消費者調査で1年先の期待インフレ率が7ヶ月ぶりに上昇。
・FRBによる大幅な利上げを続けるとの観測から、長期金利が上昇し、株式相場の重しとなった

Googleファイナンス、Bloombergより

【東京市場】
・前日の米株式相場が急進した流れを受けて朝方から全面高
・アジア株の大幅な上昇も投資家心理を上向かせた

Googleファイナンスより(10/14終値)

●為替相場

…ミシガン大学による消費者調査で1年先の期待インフレ率が7ヶ月ぶりに上昇したことをうけ、米長期金利が上昇。それに伴い、日米金利差が広がり、円売り・ドル買いが進んだ。

Googleファイナンスより

本日のトピック

①円安止まらず、1ドル=148円台後半

14日の外国為替市場で円相場は一時1990年8月以来32年ぶりとなる、1ドル=148円台後半をつけた。
・13日、鈴木財務相「投機による過度な変動は容認できない。過度な変動には適切な対応を取る」と発言
・黒田総裁は依然、利上げをする考えを否定
・政府は口秋での介入を強めている

②英首相、法人減税を撤回

トラス英首相は14日、法人減税を撤回すると発表した。
・逆に、2023年4月に法人税率を19%から25%へ引き上げる→180億ポンドの企業負担
・クワーテング財務相を解任し、公認にジュレミー・ハント元外相を指名
・【今後の焦点】国民保険料引き下げ分(250億ポンド)とエネルギー高支援策分(600億ポンド)について財源をどう確保するか?

個別銘柄関連トピック

①いちご(株)、一時15%高

不動産運用のいちご株式会社は、14日の東京株式市場で前日比15%高と年初来高値をつける場面があった。
・3~8月期売上高、254億円(前期比+9%)
・3~8月期営業利益、50億円(前期比+20%)
・3~8月期純利益、34億円(前期比+200%)
・(要因①)保有するオフィスビルや商業施設の売却益による←水際対策緩和による評価額上昇のため
・(要因②)新たな収入源である太陽光発電の売電収入が増えた
・しかし、株価水準/利益水準はコロナ前には戻っていない

②訪日関連株が高値、円安や水際対策緩和が追い風

ホテルや旅行などインバウンド関連の株価が上向いている。円安や水際対策の緩和が需要回復を後押ししている。
以下、直近2週間の騰落率を示す。
【鉄道・航空】
・JR東日本、+7.0%
・JR西日本、+4.8%
・JAL、+5.2%
・ANAHD、+4.4%
【ホテル・旅行】
・ロイヤルホテル、+6.7%
・HIS、+4.2%
【小売り】
・ABCマート、+10.8%
・高島屋、+5.4%
・松屋、+4.0%

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