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【9月14日】マーケットレポート 『地銀、再エネ事業参入へ』

本日の市場

●株式市場(9/13の終値)

ダウ:31104.97(▲1276.37)
ナスダック:11633.57(▲632.83)
S&P:3932.69(▲177.72)

…8月米消費者物価指数が市場予想を上回ったことで、FRBによる大幅な利上げ継続への警戒感が高まり、ダウは30銘柄すべて下落。インテルやアップル、マイクロソフトなど主力ハイテク株の下げが目立ち、ナスダックは5.2%安。主要3指数は大きく下落した。
日経平均:28614.63(+72.52)
…前日の米株式相場の上昇や新型コロナウイルスの水際対策の緩和などへの期待から日経平均は4日続伸。一方で8月(米)消費者物価指数(CPI)の発表を控え、様子見ムードもあり、伸び幅は小幅にとどまった。

●為替相場(9/14 5:46時点)

1ドル = 144.51 - 52(円安↓)
…8月米消費者物価指数の結果を受け、FRBによる大幅な利上げ継続への警戒感が高まり、円は対ドルで、急激に下落した。

本日のトピック

①地銀、再エネ事業参入へ

八十二銀行(長野県)は、10月に再生可能エネルギーを発電する子会社を設立する。発電した電力を事業会社などに販売する計画だ。2021年の銀行法改正で、地銀は子会社を活用した幅広い業務への参入が可能になったことが背景にある。
地銀は、地域経済の先細りで融資先が減っている上に低金利で利ざやが稼げなくなっていた。融資に回らないお金は利回りの見込める外国債券や株式などの証券運用をしていたが。急激な金利上昇により、株安と債券価格の下落に見舞われていた。
人口減少や新型コロナウイルス禍で地銀の経営環境は厳しくなっており、従来の業務に頼らず、リスクをとって新しい収益源を模索する動きが加速するかもしれない。

②8月(米)消費者物価指数、市場予想上回る

米労働省が13日発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比+8.3%上昇した。ガソリン価格の上昇が一服したにも関わらず、市場予想を上回る結果となった。また、エネルギー・食品を除くコア指数は、前年同月比+6.3%上昇、前月比+0.6%上昇とこちらも市場予想を上回った。
賃上げのの広がりを受け、幅広いサービスの価格が上昇。

③円安により企業物価、さらに上昇

日銀が13日発表した8月(日本)企業物価指数は前年同月比+9.0%上昇した。前年同月を上回るのは18ヶ月連続で、上昇率が5%以上になるのも16ヶ月連続となる。
これまでは、ウクライナ危機で高騰した資源・エネルギー価格が物価を押し上げてきたが、ここにきて円安の影響が大きくなってきた。
米消費者物価指数の結果を受け、アメリカでは長期的な金融引き締めが懸念される中、今後もさらなる円安の進行と国内物価の上昇が懸念される。

④夏のサービス消費の回復鈍く、「第7波」が足かせ

8月前半の交通や宿泊の支出は新型コロナウイルス禍前の水準を3割下回った。3年ぶりに行動制限がない夏だったが、オミクロン型の派生型「BA.5」による第7派が足かせとなり、交通や宿泊での落ち込みが目立った。
足元でコロナ感染者数が減少傾向にあることや、水際対策の緩和によるインバウンド需要の復活などで国内サービス業がどれほど持ちなおせるかが今後の焦点となる。

⑤ポイントを使って株式投資、Z世代ならではの動き

フィンテックを活用した株式投資などZ世代ならではの動きが拡大している。例えば、キャッシュレス決済で貯まったポイントを活用するポイント投資が広がっている。23歳の会社員女性はPayPayで貯めたポイントで株式投資をしているという。

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