企画職で昇進する為の7つの条件

 サラリーマンにおいては生涯年収を大きく左右するだけでなく、例えば大きな成果を得たり権限を持って仕事をする為にも前提条件となるのが人事評価、そして昇進。この条件は職種によって様々ですが、例えば営業職であれば圧倒的に数字ができること、事務職であれば事務が正確で全体を俯瞰できること、専門部署であれば当該分野の資格を取得すること等様々です。

 そんな中で所謂「企画」部門においては外部から一見した所ではその要件は謎に包まれています。というのも、企画部門では営業の様な成績の数字も、特定専門分野の資格がある訳でもありません。それでいて、体感的には昇進の適不適の差が他部門よりも大きく、飛び級の如く飛んで行ってしまう奴もいれば、ほぼ全く昇進できず実質作業員の様な立場になってしまう例も見てきました。

 一つの考え方として、大きな仕事を成功させた奴、というのは嘘ではありませんが、その為にはそもそもが大きな仕事に責任者としてアサインされる必要があり、その要件が昇進の要件とほぼニアリーの為、
「企画分野での昇格要件は大きな仕事を成功させること」
としてしまうと、実質トートロジーになってしまいます。

 私も昔はこの辺が良くわからず、単に上に気に入られた人かな、等と想像するくらいしかできなかったのですが、暫くやっていく中で確かに規則性というか、どうすれば昇進できるか、というエッセンスがあることが分かってきました。全員よーいどんで企画職をスタートした時に抜擢されて上に行ける人と、逆に箸にも棒にも引っかからずスタックしてしまう人とを隔てる要件は、一部重複し相互に関連しつつも、大まかには7つほどに集約できるかなと思いますので、ここではその言語化を試みていきたいと思います。

 例によって、人事規定等の公的な特定情報を公開したり準用するものではなく、あくまでもこれまでに見てきた事例から抜擢されて上に飛んで行った人、逆に全く上に上がれなかった人の行動特性、資質等をなるべく共通項を抽出して具体化しつつ私見としてまとめたものですので、それでよろしければこの先にお進み下さい。


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