「キラキラ人材」の解像度を上げてみる

 よく言われる所の所謂「キラキラ人材」。なんかあまり役に立たない存在として言われることのない彼らであるが、今日はその解像度を上げて、彼等が具体的に何をしているどんな人種であるか、私なりの偏見を言語化してみたい。

 まず新しい物、キャッチーな物が好きで日経トレンドに載る様なフレーズにはすぐに飛びつくが、同時に技術の軽視が著しく、そもそも難解な長文、解説を読む能力に欠けるので中に入り込むことができず、ずっと「DXが~」みたいな標語だけを振り回している。

 アピールする能力だけは超一流で成果を針小棒大に紹介する為に無限に膨らませて説明する。その過程では未決定の物、何も形になって無い物、人の仕事でもクソでも味噌でもぶち込んで説明を試みるけど、そもそも本人の理解度が低いので分かる人が聞くと長いだけで意味不明。

 キラキラした物が好きで、私生活のアピールが激しい。仕事してる風にサボる事にかけては天才的で謎の直行直帰が異常に多い。物事を形に仕上げて収益を上げる事ができないのは本人も分かっている為、予算を取る=成果と認識しており、一生コストセンターである。

 本人も自分の事をよく理解しており、自然体で技術者と並べられても何もできないのは分かっているので、ゴマすりやアピールに持てる全てを全振りしている。性根では技術者を下に見ているが、彼の成果を一つでも掠め取る為に近付こうとする。でも体系的な知識が何も無いので同じ土俵では話ができない

 トレンドをガチャガチャ並べて何かをアピールすることで食っているが、先述の通り収益化する能力がない。ずっと同じことを言っていると収益化できないのがバレるのでトレンドを常に入れ替え続ける事での対応を試みる。なんか仕事してる感は出るので遠目には忙しく働いてる様に評価されてしまう

 針小棒大に成果を膨らませるにも最低限度の成果は要る為、細かい自分でもできる仕事を何とか取りに行こうとしている。が、実際に自分でやるのは面倒であるか下手するとそれすらできないので、表面上受注してどこかに投げられないか必死で探している。

 地味な仕事、泥臭い仕事が嫌いで、その様な場面ではいつの間にかいなくなっている。コツコツと知識や経験を積み立てる事が出来ないので常に場当たり的で、駄目だった物を忘却する能力が異常に高い。結果的に収益に殆ど貢献せず、下手すると収益稼得力のある人材のリソースを消費のみしている。

 一応、組織内にニュースを追っ掛けてトレンドを追う人間が一人くらいいても良いので、少数が存在するのは有益な可能性もあるが、二人以上は要らない。むしろ地道にコツコツ何かすることを無下にする様な空気を出すので有害な面が勝ち始める。

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