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ライブハウススタッフのバンドによる動員力を疑う

バンドの自主企画、イベンターによる企画を行う際にバンドを集めますが、どういう基準で集めるでしょうか。
仲がいいとかいう事など色々な条件がありますが「このバンドは動員頑張ってくれて集客(利益・収支)が見込める」というのも一つの判断材料だと思います。

表題が何かというと、バンドマンはライブハウスで働いている人がそこそこいてて、中でもライブハウスの売上を左右するブッキングを担当している人も多いです。
※これは”ぼくが付き合いがあった人たちが”という前提条件つきなので全てではありません。

ブッキングマネージャーの責任能力

普段ライブハウスでブッキング (ある日のライブにでるバンドをそろえる事)を考えているとき、やはりライブハウスの売上が頭にあるはずです。
平日ならこのぐらいの売上、土日祝ならこのぐらいは売り上げないとライブハウスの継続にかかわるというラインです。

一般的な会社では営業が仕事をとってこれないと仕事にならず、売り上げにならないのと同じように、ここがライブハウスという会社の存続に大きな影響を与える部分なので、適当に頭数をそろえてその日のライブをするなんて事はありません。目標金額にその日の売上が届かなくてガッカリしているブッキングマネージャーの姿を見たことは何度もあります。

ここだけを見ると、「動員による売り上げ→それによる黒字・赤字」は誰よりも身近な事であるはずです。

では、その人が所属するバンドをイベントに呼んだら、期待する動員をしてくれる(もしくは動員するために努力をする)かというと、経験上Noでした。
普段は責任能力をもって仕事をしているはずなのに、です。

普段は収支を考えている人のバンドが動員しない理由

まずライブハウスの”平日と土日祝の売上の差が大きい事”という事実があります。平日も常にパンパンのライブハウスって頭に浮かぶでしょうか?
平日は売り上げは落ち込むが土日祝で回収しているライブハウスがほとんどだと思います。

これはブッキング担当の本人に聞いたこともありませんし、人それぞれだとは思うのですが、共通してこういう意識があるのかなと思うのは、

「毎日仕事で接している数字・金額」で、売り上げが悪い日が多い。それにいちいち落ち込んでもいられないから、悪くても「週末回収する」という意識で今日動員がなくても「気にしない」という不感症になっていくんだと思います。

そのうち動員への意識が減ってきて、自分たちの節目のライブやよっぽど力をいれる日以外はさほど動員への意識がなくなってくるのかなと。過去を振り返って思い返すと、そういうバンドがかなりの数で瞼の裏に思い浮かびます。

重ねて言いますが、ぼくが接してきた人たちの印象から、考え方を「想像」しているだけです。
けれど、ある程度はあっているんじゃないかなと…。

呼ばれて出るイベントで、期待通りの動員をしてくれるブッキング担当がいるバンドはなかなかいない。
長いバンド経験から、そういう風に結論づけました。

イベント主催で呼ぼうと思った際、動員については期待をあまりせずに、ライブパフォーマンスに重視をおいて呼びましょう。

しかし、バンドをやる側としてはこういう事を意識せず、「ライブやります!」という告知だけで人から期待される動員を上回るようにはなれたらなって思っていました。

現役のみなさん、頑張って!!!