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電波の届かない所までWiFiを飛ばす方法

1. 問題の背景

どうも、エニシダです。
今回は、家の外にある蔵(物置き場)にネット回線を通したときの話をします。
僕の実家には蔵があります。
蔵は防音性が高いので、動画を見ながら楽器の練習をしたり、カラオケの練習をするのに最適です。
しかし、蔵の中だとWifiが繋がらないので、Youtubeを見ながら、練習することができません。
一度動画をダウンロードしたり、画面収録で録画しておく必要があります。
また、楽譜や歌詞をネットで調べることもできなかったので、不便でした。
ということで、蔵にネット環境を構築する方法を模索しました。

2. 案1 中継機

中継機を使えば届くかなと思ったんですが、蔵の壁がかなり厚いので、そもそも電波を拾うことが難しかったです。残念!

2. 案2 クソながLANケーブルの導入

では、家のネット環境を直接蔵まで引っ張ってくる作戦です。ルーターから物理的に繋げようぜ!って話ですが、こうするには家の壁に穴を開けるか、エアコンの配線の穴にLANケーブルを通して、蔵まで引いてこないといけません。
・・・正直、面倒です。家の壁に穴開けるのとか親が嫌がりますし、工事費も高そうです。

何かいい方法はないかなーと調べていたら、次に紹介するいい方法を見つけました。

2. 案3 PLCアダプター

PLC通信を利用すれば、工事ナシで簡単にネット環境を構築できるのではないかと考えました。

PLC(Power Line Communicationsの略)は、どこの家庭にもあるコンセントに挿して、コンセントからつながる電力線を通信回線として使うことで、ネットワーク通信を行える技術です。
コンセントがあればどこでも使えるため、距離が離れていて遠いなどの理由で配線が面倒な場所や、無線LANの電波が届かない場所などで有効な通信方法です。
親機から子機の間はコンセントからの電力線で物理的に結ばれるので、障害物による無線LANの不調や、長いLANケーブルの配線から解放されます。
出典 : I-O DATA    公式サイト

科学的な原理について説明すると、交流電流の波に低周期の小さい電圧の波を重ね合わせて流し、離れて所でその波から信号を取り出すという方法です。原理自体はダイヤルアップ接続やADSL接続と同じで、昔からある方法ですが、技術の発達によって、その精度や通信速度が向上したため、近年再び注目されてるようです。

出典:「HD-PLCアライアンス」ホームページ

つまり、同じ配電盤でつながっている家の電気回路であったら、コンセントに繋げるだけでネット環境を構築できます。めっちゃ便利やん!

3. PLC導入結果!

ということで、さっそくAmazonでこちらのPLCアダプターを購入しました!私が買ったときは5340円で、かなり安いと思います。

やったこととしては、Amazonでアダプターを購入して設置してペアリングしただけ。一番苦労したのは、「延長ケーブルではなく、壁についているコンセントの穴に直接差し込む」こと。そのためにコンセントを空けて、配線を整理する必要がありましたが、逆に言うとそのレベルしか頑張っていないです。

4. 使ってみた感想

通信速度についてです。まず、親機の方の通信速度は80Mbpsでした(1階に設置してるルーターに2階からアクセスしたときの通信速度)。
で、蔵の方の通信速度が 26Mbpsでした。うん、申し分ないです。
ネットの使い道はYoutubeで動画見たりネットで調べ物するくらいなので、正直十分です。

蔵に導入からNヶ月、全く問題なく使えています。(現在N=1)
(更新の度、記入予定)

5. 参考リンク

記事を書く際に参考にしたリンクたちです。

TDK ホームページ:コンセントからインターネット? − 新たなインフラ=電力線通信の正体 −https://www.tdk.com/ja/tech-mag/knowledge/012


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