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島根県江津市あさりこども園を訪問
2024年6月25日
こんにちは。
江津市を「えっつし」と呼んでしまう坂本(さかもと)です。
認定こども園の設立に関わっている身とは言え、あまりに現場の実態を見てなさすぎる…という内省のもと、磐梯町の教育専門アドバイザーを委嘱させていただいた相山慈(あいやまめぐみ)さんが園長を務める「あさりこども園」へ行ってきました。
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この園では特に3~5歳児が一緒に活動し、個々が自発的に「選択」できることを重要視しています。
いきなりプール遊び初日だったのですが、子どもたちは4つのグループに分かれました。
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水に潜れる子は「いるか」、水が顔にかかっても平気な子は「さかな」、水をかけられずに楽しみたい子は「かに」、今日プールに入りたくない子は「かめ」のボードに子どもが自分でカードを貼ります。
緑のカードは5歳児、黄色のカードは4歳児、桃色のカードは3歳児なので、もちろん1つのグループの中でも年齢はバラバラです。
それって先生にとって大変なことなんじゃないかと普通は思いますよね。
実際は全くの逆でして、ものすごく「自然」な光景でした。
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なぜなら、習熟度が同じなんですもん。
水遊びが得意な子たちがバシャバシャ水をかけ合っているプールの端っこで、何もできずにポツンと残されている子がいないわけです。
先生が手をかけずとも、子どもたち全員が楽しめる環境になっている。
正にWin-Winの関係で、理にかなっているのです。
給食も同じ考えでした。
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3~5歳児は、先生に好みの量をとってもらうバイキング形式です。
5歳児も給食係になり、下の年齢の子に食べられる量と好き嫌いがないかを聞いて、お皿によそっていきます。
子どもたちが自ら「選択」をすることで、食べ残しが減る。
全くもって合理的です。
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あと驚いたのが、2歳児の食べ方がめちゃめちゃ上品なんですね。
スプーンとフォークをちゃんと綺麗な持ち方で口に運んでいる。
そのすぐ横では、1歳児が口の周りをご飯粒だらけにして、味噌汁をボトボトこぼしながら飲んで、食器も床に落としているのですが、先生たちはそれをただ見守るのみで、余計な手を貸そうとはしない。
子どもたちの成長を信じていなければ一朝一夕ではできないことです。
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あさりこども園の施設について特別なものは無いかもしれません。
しかし、先生たちがクラスや年齢、立場の垣根を越えて相互協力的に動くことにより、園が掲げる「ひとり」を大切にする教育がここまで実現できるということは、磐梯町が進むべき一つの道標になると思います。
現場は先生たちの力が無くては機能しません。
現状ある課題や今後の漠然とした不安にも向き合いつつ、先生たちが「トライしてみてもいいか…」と思えるような環境をつくっていくことが私たちセンターの役目なのかなと感じた次第です。
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