見出し画像

6/2 要人発言でリスクオンへ

あいさつ

兼業トレーダーのBancilです。いつもご覧いただきありがとうございます。投資4年目/テクニカル4割/ファンダ6割/兼業トレーダー/ファンダを勉強中でnoteはアウトプットの場として活用中❕

ファンダメンタルズ

昨日の値動き


米株指数↗️米金利↘️ドル↘️円↘️ユーロ➡️
ポンド➡️豪ドル↗️ニュージー↗️カナダ↗️原油↗️

株式市場:利上げを休止するという見方や月が変わったので新しいフローが入って来ています。SP500は4200ポイントを回復し、NASDAQは先月、大陽線になりましたが、理由はテクノロジー銘柄の上昇です。その時の熱狂が月初になっても続いており、昨日も半導体のエヌビディアを中心に上昇しました。

国債市場:アメリカの経済指標や6月に利上げをするハードルが高まっている事が材料視され、長期債の利回り(金利)を中心に下落しました。

Fed Watch 6/2
雇用統計前の金利予想は6月の据え置き確率が74%



為替市場:ドルが5月の初旬以来の下落幅を記録し、株、金利、為替全体がリスクオンになりました。リスクオンなので円も下落し、オセアニア通貨が買われた1日になりました。ドルストレートは全て上昇し、クロス円も全て上昇、ドル円は円よりドルの方が売り込まれたので下落し139円を割って確定しました。

原油市場:原油在庫が増えているとの報道がありましたが、相場全体がリスクオンのため原油も上昇しています。1バレル70ドルをすぐに回復し原油在庫は材料視されませんでした。



欧州消費者物価指数

 ユーロ圏のCPIが発表され、結果は鈍化を示すものとなりました。ユーロ圏やイギリスはインフレ率が高く、まだまだ利上げをしていく姿勢を見せていました。昨日の発表だと市場予想を超えるペースで鈍化しているので、新しい動きが出るのか注目でしたが、その後のラガルド総裁の発言はタカ派なものでした。結果は以下のとおりです。

総合 前回7.0% 予想6.3% 結果6.1%
コア 前回5.6% 予想5.5% 結果5.3%

 ラガルド総裁はCPI後に発言し、[インフレ(コアも含め)がピークを付けたという明白な証拠はない、金利を十分に景気抑制的な水準に引き上げる仕事はまだ終わっていないとわれわれは明確にしている]とタカ派な発言をしました。


 消費者物価指数の結果を受けてマーケットの反応は、ややユーロ安になりましたが、その後のラガルド総裁の発言でユーロ高になっています。

 
 インフレ率が低下していたので、個人的にはアメリカに追随して利上げ打ち止めの感じを出してくると思ってましたが、まだまだ強気です。欧州のインフレ率は鈍化を示しているので、いつから据え置きの姿勢を見せるのか注目です。



ADP雇用者数と新規失業保険申請件数

 ADP雇用者数もJOLTS求人と一緒で、雇用統計の前に発表されます。以前はADP雇用者数で大きく動くこともありましたが、本来は大きく動きづらい指標です。ただ、雇用統計の前に発表されるため、雇用統計を予測しやすくする指標なので注目度は高いです。結果は以下のとおりです。

前回29.6万人 予想17.0万人 結果27.8万人
修正29.1万人

 ADPの結果を受けてマーケットの反応は、ドル高で推移しましたが、その後に発表された経済指標でドル安になっています。

 雇用は底堅く推移しています。ADPの15分後に発表された新規失業保険申請件数も底堅く推移していますので、引き続き雇用市場は強い事が分かります。自分の描くシナリオは賃金の低下が本質だと思っていて、賃金を低下させなければ雇用も落ち着かないと思っています。ただ、雇用コスト指数も低下しているので、雇用市場がいつから低下してくるのか注目です。ちなみに、毎週恒例の新規失業保険申請件数の結果も下に書いておきます。

前回22.9万件 予想23.5万件 結果23.2万件
修正23.0万件

 予想より鈍化していますが、先週より上がっている為、底堅いと判断しました。



ISM製造業景況指数

 5月の製造業活動は7ヶ月連続で縮小し、受注は縮小ペースを早めました。ISMは製造業とサービス業があり、その景況感を数値で表したものになります。50を上回れば景気拡大で、下回ると景気縮小になります。ですので、今のFRBメンバーにとっては縮小圏にいてくれた方が、都合が良い事になります。結果は以下のとおりです。

前回47.1 予想47.0 結果46.9

 結果を受けてマーケットの反応は、リスクオンの展開になりました。ただ、一概にこの指標だけでリスクオンになったかと言われれば違くて、債務上限問題も絡んできている事は頭に入れておきたい所です。

 ISMの数値は景気が悪化していることを示したので、リセッション懸念が再開し、ドルは低下しましたが、その後はすぐに反発しているので、今日の雇用統計待ちという事が分かります。ISMの結果も大事ですが、今日の雇用統計が大一番です。


トレードプランAUD/JPY


保有中ポジション→なし

週足

昨日は月初でクロス円やドルストレートをテクニカル分析したのですが、久々にリスクオンが来てAUD/JPYの状況が変わって来ているので改めて分析したいと思います。雲の中で推移し下髭を出している状況です。直近のリスクオンでかなり買い上げられているので、スイングまでは行きませんが、デイ気味でロングしようと思っています。MACDもゴールデンクロスをしてから上向きで週足のトレンドラインを回復し安値も切り上げているので、テクニカル的には上です。ただ、今日の雇用統計前にポジションを取るのはギャンブルチックになってしまうので、雇用統計を終えてから狙ってみたいと思います。

AUD/JPY 週足

日足

MACDがゴールデンクロスに向かっているのと、日足のトレンドラインが引ける所で反発し、安値を切り上げているので、日足のトレンドラインを下抜けるまではロングで考えたい所です。週足のトレンドラインを回復し、BBもエクスパンションしそうなので、ショートで持つ気はありません。ただ、一つ懸念しているのは200SMAでレジスタンスされる事です。日足の200SMAは過去に何回も効いているので、ここをブレイクしてからロングをしたい所です。

AUD/JPY 日足

4時間足

高値と安値を切り下げて下落していましたが、高値を更新しています。日足で見た感じだと92円をブレイクしてからロングする方が良さそうです。今日の雇用統計や要人発言でファンダ次第にはなりますが、面白いチャートです。

AUD/JPY 4時間足



※トレンドライン見方
月足→赤色
週足→黄色
日足→水色
4時間足以下→紫色


まとめ

昨日は沢山の経済指標が発表されて乱高下しました。そんな中1番抑えておきたいのは、一昨日からの要人発言が[6月の利上げはスキップ]マーケットに1番影響を与えています。今日の昼に債務上限問題が解決し、債務上限問題を気にすることなくアメリカの経済にフォーカスできるので、少しはトレードしやすくなるかなといった印象です。

今日の注目指標

21:30→アメリカ雇用統計
前回25.3万人 予想19.0万人
平均時給
前回4.4 予想4.4

それではまた明日(^∇^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?