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6/1 月末は大荒れの日に

あいさつ

兼業トレーダーのBancilです。いつもご覧いただきありがとうございます。投資4年目/テクニカル4割/ファンダ6割/兼業トレーダー/ファンダを勉強中でnoteはアウトプットの場として活用中❕

ファンダメンタルズ

昨日の値動き


米株指数↘️米金利↘️ドル➡️円↗️ユーロ↘️
ポンド↗️豪ドル↘️ニュージー↘️カナダ↗️原油↘️

株式市場:月末フローや経済指標の影響を受けて株は下落しています。SP500は終日マイナス圏に留まり、上昇相場をけん引してきたハイテク銘柄も下落しました。NASDAQは14000ポイントを維持して引けましたが、SP500は4200ポイントを下回って確定しているので、ここから強気相場が再開するのかは、難しさを感じます。

国債市場:FRBメンバーが6月のFOMCで利上げの見送りを示唆したことで利上げの確率が一気に低下し、利回り(金利)も低下しました。昨日まで0.25%利上げする確率が60%を超えていましたが、据え置きの確率が73%を超えました。


為替市場:ドルは月間ベースで大きく上昇しましたが、昨日の値動きは、経済指標や要人発言、他にも月末フローがあったので乱高下しました。円は1番買われた通貨になりクロス円は全て下落し、ドル円も下落しました。ドル円は一時140.38を付けましたが、最終的には139.20水準で引けています。昨日もオセアニア通貨は売られたのでリスクオフの1日になりましが、相関がぐちゃぐちゃなのは月末だからです。

原油市場:中国のPMIが2ヶ月連続で活動縮小圏に留まった事で、原油は続落しています。ただアメリカの経済指標で下げ幅が縮小する局面もありました。



JOLTS求人

 雇用統計の前に発表されるJOLTS求人は、雇用市場の動きを把握する上で重要なイベントになっています。今まではCPIが注目され続け、大きなボラティリティーを作っていましたが、マーケット参加者も慣れてきて、次はインフレの根源である雇用市場関連の経済指標が大きなボラティリティーを作るのでかなり注目しています。結果は以下のとおりです。

前回959.0万件 予想937.5万件 結果1010.3万件

 JOLTS求人の結果を受けて、マーケットの反応は金利低下、ドル高、株安になりましたが、ドルの場合は要人発言で全戻ししています。

 FRBによる更なる利上げが意識された事に変わりは無いですが、その後の要人発言がまさかのハト派で、市場全体が困惑する1日になりました。個人的には今回の求人件数は一時的なものとして捉えており、順当に考えれば他の経済指標が労働市場の減速を示しています。しかし、本質はどうなっているのか誰も知る由が無く、答えは金曜日の雇用統計で出ます。


ベージュブック地区連銀報告書

 毎月発表される、ベージュブックは地区連銀がまとめた地域経済の分析データです。特にこの指標で大きく動く事はありませんが、各地域のデータ、特にNYやボストンは大きい都市なので注目ですしています。

全体的な経済状況に大きな変化はないですが、ほとんどの地域で雇用は増加し、旅行需要の回復や住宅市場が持ち直す中で、商業用不動産等は引き続き厳しくなっています。個人消費は堅調でしたが住宅価格と家賃はわずかに上昇し、金融引き締めの可能性は残されました。



要人発言

・FRBコリンズ総裁(投票権なし)は[高過ぎるインフレの抑制に努めている]と発言し、[物価を安定させるには雇用が基盤としてみている]と自身の見方を示しました。

FRBボウマン理事(投票権あり)は住宅価格について語り、[住宅用不動産市場は持ち直しつつあるように見受けられ、住宅価格は最近横ばいになっている。これはインフレ率の低下を目指す当局の闘いに影響を及ぼし得る]と語りました。住宅価格の持ち直しでインフレ率へどのくらい影響するのか注目です。

FRBジェファーソン副議長(投票権あり)は[次回会合で政策金利の据え置きを決定しても、サイクルのピーク金利に達したと解釈すべきではない]と指摘し、[利上げを見送る事でデータを精査する時間がある]と語りました。この発言がハト派と捉えられています。

FRBハーカー総裁(投票権あり)は[次回の利上げを見送るのが良い]と発言し、[あくまでも利上げをスキップする事であり停止では無い]と説明しました。ジェファーソン副議長とハーカー総裁の発言が、大きく影響して利上げの据え置きが見込まれました。

・FRBメスター総裁(投票権なし)は[金利を引き上げて、その後に景気の先行きについて、不透明感が低下するまではしばらく金利を維持する必要性を強く感じる]と、こちらはタカ派な発言をしました。

 要人発言を聞いていて感じた事は、FRBメンバーの発言が割れてきている事に注目しています。

ひとこと

 今日は月足が確定しているので、トレードプランは無しにして、別の投稿にドル円、クロス円、ドルストレートの分析を書きます。恐らく、仕事が終わってからやるので投稿は深夜になると思います。

今日の注目指標

18:00→欧州消費者物価指数
総合 前回7.0% 予想6.3%
コア 前回5.6% 予想5.5%

20:30→ECB議事要旨

21:15→ADP雇用統計
前回29.6万人 予想17.0万人

21:30→新規失業保険申請件数
前回22.9万件 予想23.5万件

23:00→ISM製造業景況指数
前回47.1 予想47.0

それではまた明日(^∇^)

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