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WWE2023通常回好きな試合10選

四半期ごとに上げていた試合と被るものもありますがご了承ください。
並びは今年も時系列順です。

1:Trick Williams vs Ilja Dragunov (NXT 2.21)

左Ilja Dragunov 右Trick Williams

Highlight
https://youtu.be/9smHKD0svoM?si=Y_bb1yKhLjtaOarp
ここ数か月の短期間でNXTのトップベビーの1人に上り詰めたWilliamsですが、一番最初のきっかけはこの試合だと思います。
それまでWIlliamsはCarmeloのセコンドとしてヘッドロック芸などしてる印象のスターでしたが、死合巧者のDragunovとやりあうことでポテンシャルが花開くことに。徐々にエンジンが温まり死人を出しそうな猛攻をするドラグノフに対し、ボコボコにされながらも身体能力を活かす打撃で反撃し粘り強く戦いました。その後NXT HEATWAVEで両者は素晴らしい再戦を演じますが今回はWilliamsトップベビーへの道の小さなきっかけとなったこちらを選びます。
Williamsはスタイルもよくノリも良いので来年はさらなる飛躍を期待したい所。一方Dragunovは先日の試合で負傷してしまったが無事に戻ってきてほしい。

2:Gigi Dolin vs Jacy Jayne (NXT 5.30)

左Jacy Jayne, 右Gigi Dolin

Highlight
https://youtu.be/vIlz29InLhs?si=NxJqHFtNl8JhpV3c
この試合1回紹介してるのですが何回でも紹介したい試合。
この試合の金網には凶器が元からぶら下がっているので互いに開始直後から使います。ぶちのめすために凶器使いまくります。元々タッグを組んでた2人、片方が裏切り抗争が続き憎悪が増した状態でそういう試合の入りをするものですから最初から最後まで温度が一切下がらない激烈な試合になりました。凶器の扱いも互いに上手くて種類もバラエティに富んでいたので一本調子にならなかったのも良かったです。この試合は今年の通常回の試合で一番好きですね。
この試合の形式上凶器の話ばかりになりましたが2人とも通常の試合もなかなかのものなので興味ある方はぜひ探してみてください。特に最近Gigi Dolinが必殺技にしているGigi Driverは見栄えめっちゃ良いので一見の価値ありです。

3:Raquel Rodriguez vs Trish Stratus (RAW 6.19)

左Raquel Rodriguez 右Trish Stratus

Highlight
https://youtu.be/fbY0J6wBSTw?si=38QYSp7stwdvRzoy
気づいたら毎年MITBの予選を挙げています。WWEはストーリーを重視するマッチメイクがメインですが、その中においてストーリーや抗争の流れを切る対戦カードを組む何らかの予選やトーナメントは新鮮で面白いです。ストーリーを重視してるからこそたまに「たんなる試合」をした時にスーパースターそれぞれの持ち味が光りますね。
この試合は怪力ビッグウーメンのRaquelとレジェンドのTrishの組み合わせですが、Trishの丁寧な対Raquelの戦い方が目立ちました。正面からではパワーに太刀打ちできないので自爆を狙い頭が地面に降りてきた所を攻めさらに締め技で呼吸を奪い疲弊させる、泥臭いですが上手くRaquelを攻略してたと思います。そうした戦い方をすることによってRaquelのパワーや圧力がさらに映えましたね。ただ「たんなる試合」も面白いですと言っておきながらこの試合の結末はとてもWWEなのでそこはごめんなさい(結末の表情は最高なんですが)
Trishは短期間しかいなかったですが今年の女子部門の盛り上がりにものすごく貢献しましたね。そろそろレジェンドが復帰する度に試合が上手くなってる現象に名前が欲しい所。

4:Dante Chen vs Javier Bernal (NXT LEVEL UP 7.21)

左Dante Chen 右Javier Bernal

Highlight
https://youtu.be/Y84XkvcJPtQ?si=oD7PMXOZFJvOXJ8d
みなさんお馴染みの入場が大人気NXT LEVEL UPの大正義ベビーのDante ChenとBig Body Javiことずる賢いJavier。長らくパフォーマンスセンター(以下PC)でトレーニングを積みLEVEL UPで経験を積み続けた2人の試合はPCでの成果のお披露目にも思えた試合でした。当然ながら出だした頃より数段成長しています。2人とも規格外のパワーや跳躍力、スピードがあるわけでもないので非常にシンプルな試合です。なので試合全体を見ても特筆すべき超人的なスポットはあまりないのですが、それでもPCで研鑽を積んできた2人がしっかりとした試合を見せてくれるのが素晴らしかったです。多分Danteの必殺技は絶対ドラゴンボールでいう気が入ってますよね。

5:Tiffany Stratton vs Becky Lynch (NXT 9.12)

左Tiffany Stratton 右Becky Lynch

Highlight
https://youtu.be/uVbv2p8fmNM?si=7C-j1eQQ9qk5t84P
WWEの「未来」vs「今」の争いになったNXT女子王座戦。
一つ前の試合で言及したPCについて言うとやはり今年のTiffany Strattonは外せません。恵まれた体格と素晴らしい身体能力を持ち若くしてNXT女子王者に君臨した彼女はPCが生み出した傑作の1人ですし、これからのWWEを中心となり支える「未来」でもあります。対する挑戦者のBeckyは運動神経は他のスターに劣りますがグラウンド巧者で数々の名勝負をしてきた当代随一のスーパースターでありWWEの「今」です。そんな二人の激突は身体能力で圧倒しようとするTiffanyに対しBeckyが巧みに入り優勢に進めようとしますが、Tiffanyも相当なもので迫力あるシットダウンパワーボムなど一発のある技で流れを戻してきます。終盤に入ると王者の意地とBeckyの土壇場の強さがぶつかるような形で試合のボルテージが頂点に達します。その頂点に達したところで決着するのも「うおおおおすげぇぇぇ!」→「決まったぁ!」な感じになるので最高でした。

6:Axiom vs Riley Osborne (NXT LEVEL UP 10.13,NXT LEVELUP 10.27)

左Axiom 右Riley Osborne

Highlight 10.13
https://youtu.be/NQltCaGC21E?si=P1OoIbF0E6Yts0cx

Highlight 10.27
https://youtu.be/QmdghzVRvpc?si=-krGEwKisddLzxMq
私がWWEデビュー時から推しに推してるOsborneがとうとう米国に渡ってきました。今は無いNXTUKでデビューをしたOsbornは端正なルックス、均整のとれた肉体、ワンアクセルで時速300kmまで加速するマシンのような爆発力、さらに技巧派とも渡り合えるグラウンドの上手さを備えたホープです。NXTUKが無くなってWWEから退団したかな?と思ってたら米国で出てきたので歓喜乱舞でしたね。そんなOsborneと同じくNXTUK出身ながら卓越した技術で既にNXTでユニバースの心を掴んでるAxiomの試合です。この試合2日書いてますが、短い試合が2試合で地続きになっているのでそうしました。
展開としてはOsborneが現状出しうる限りを出し技術あるAxiomがそれを受けるという形なのでOsborneの才能をぜひ見てもらえたら。


7:Rhodes & Uso vs Bálor & Priest (RAW 10.16)

左Rhodes & Uso 右Bálor & Priest

Full Match
https://youtu.be/UmCScdQVJVY?si=1t9ZsatLIqNdNR_g
優れたタッグ屋はシングルプレイヤーとしても優秀であるように、優れたシングルプレイヤーは優れたタッグにもなるのでしょうか?
今年のWWEタッグ戦線の話題で避けて通れないのはThe Judgment DayのBálor & Priestです。The Usosが長らく保持していた統一タッグ王座がWMで陥落した後にタッグ戦国時代みたいなのが来ると思いきやこの元シングル王者でもあったこの2人が支配する1年になりました。この時点では2人は陥落していますが、相手の王者組も現在シングル戦線で活躍しているRhodesとJeyが組んだタッグです。
タッグ戦といってもトルネード形式でない限りリングでは1対1なので優れたシングルプレイヤーが2対2をすると4通りの楽しい攻防が見られますね。アメリカンなRhodes、爆発力のあるJey、スピードがあるBálor、パワーのPriestどの組み合わせでも楽しめその中でたま挟まれる連携攻撃、自分は連携攻撃ばかりは好きではないのでちょうどいいです。4通りの攻防から始まり途中介入もありますが終盤にかけて盛り上がりが高まり息もつかぬような攻防が繰り広げられます。優れた4人が素晴らしい試合をやってくれたと思います。強いていうならPriestはもっとタッグロープをちゃんと持ってほしい。

8:Carmelo Hayes vs Josh Briggs (NXT 11.21)

左Carmelo Hayes  右Josh Briggs

Highlight
https://youtu.be/lpKEcU2Mce8?si=LF5ikFMTKvIYaJ4L
NXTDeadlineで行われたIron Survivor Challenge予選の試合。Hayesは長らくシングルのベルト戦線で戦っておりBriggsはJensenとのJBBJのタッグでタッグ戦線にいたのでこれが初顔合わせかと思いきや、実はHayesが優勝したBreakout Tournamentの一回戦の相手がBriggsだったという…そんな2人の再戦です。Carmeloは何事もハイレベルな総合力が高いスター、一方BriggsはNXTでも1.2を争う迫力ある攻撃をするビッグマンです(といっても鈍重でないのが最近のWWE)
実績はCarmeloが完全に上なのでCarmeloが支配するような試合になると思いきやBriggsの1発が強烈なのでかなり互角の戦いになります。特にBriggsのクローズラインは迫力も威力も満点。パワーは正義。介入もあるのですっきりとした決着にはならないもののCarmeloとBriggsの魅力は堪能出来る試合だと思います(Briggs、シングルでプッシュしてほしいけどJensenとのタッグももっとみたいジレンマ)

9:Seth"Freakin"Rollins vs Jey Uso (RAW 12.4)

左Seth Rollins 右Jey Uso

Full Match
https://youtu.be/FzPq-U0xtQI?si=WVnriWhqbI6mwFig
Jey Usoのストーリーの1章の終着であり新しい章の幕開けにもなった試合です。
非道な頭領を裏切りBlood Lineを抜けて心を入れ替えてハードワークし続けたJeyに舞い降りた世界ヘビー級王座戦、"Freakin"に対し"Main Ivent"Jey Usoの実力をいかんなく発揮します。手堅い序盤から始まり、中盤の打撃戦やトぺ合戦、スーパーキック合戦を経て、終盤はいつ決まってもおかしくない互いの大技が繰り出され続けるシーソーゲームで見ているものを熱狂に巻き込んだ試合でした。また互いにトぺ、スーパーキック、延髄切り等似た技の構成なのがライバル感あって白熱の一因になったのかなとも思いました。
最高位のベルトを保持してるRollinsはもちろん、シングルプレイヤーとしてもトップクラスに位置づいたJey UsoがこれからどうWMに絡んでいくのか今から楽しみです。


10:"The Ring General"Gunther vs The Miz (RAW 12.19)

左The Miz 右Gunther

Highlight
https://youtu.be/voo2J7acQBc?si=2yfH4nGSTWGnPWd1
年末に舞い込んできた激戦。当日中にRAWを配信してくれたABEMAに感謝(ABEMAがやってなかったらじっくり見られたの1か月後)
この試合はSurvivor Seriesで行われたGuntherとMizの再戦です。前回はMizが反則上等でなりふり構わずいったものの敗戦。今回もしMizが負けた場合二度とGuntherのベルトに挑めなくなるという条件が付いたこの試合、Mizは前回と真逆の真っ向勝負に出ます。元々Guntherは攻撃の激しさのがWWEスーパースターの中でもトップクラスなので常々激しい試合になりますが、普段はちょこざいスタイルのMizが真っ向から来たことによって激しさに拍車がかかり今年屈指の王座戦になりました。打たれても打たれても立ち上がり打ち返すMizの姿にこみあげてくるものがありましたし、最終局面のハラハラ感も最高でした。自分から見て近年最強のIC王者たるGuntherが一番追い詰められた試合だったと思います。誰が何と言おうとMiz is Awsome.

という10選でした。今年からAbemaで配信も始まり12月の試合もがっつり見られるようになったのは大きいですね。あとはNXTのPLEやLEVEL UPやMAIN EVENTの配信もお願いします。(ついでにPLE別払いやめていただけると嬉しいです)

最後に
WWE大賞選ぶのは考えすぎて年開けそうなのでPLE含めた最優秀試合だけ。
男子:WM39のGunther vs Sheamus vs Drew McIntyerのIC王座戦
女子:PayBackのBecky Lynch vs Trish Startusの金網戦

良いお年を!


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