970日目　君の名は

2024年　6月　30日　（日）

●ずっと見ていたポケモンのイラストを描く人がTwitterのアカウントを消していることに気づいた。
その人のポケモンイラストは構図も背景も色使いもとても好きで3年くらい前からずっとこっそり応援していたので、アカウントが消えていることに気づいて非常に動揺した。こんなことになるのなら、気に入ったイラストはもっとたくさん自分の写真フォルダに保存しておくべきだった。もうあのイラストが見返せないのかと思うと残念でならないが、しかしまだこの広大なインターネットのどこかに、あの人のイラストが眠っているかもしれない。Twitterのアカウントは無くても、pixivや他サイトのどこかには、あの人のイラストがまだ残っているかもしれない。
そう思い、一日かけて、自分の検索スキルをフル活用して、その人のイラストを探していた。

そんなのアカウント名で検索をかけてみればいいだけの話じゃないか、そう思っていたのだが、失ってみて、その人のユーザー名どころかアカウント名すら思い出すことができない自分に気づく。あんなに好きでイラストを見ていたのに、名前すら思い出せないなんて、悲しい話だよ。
そのため、まずはその人のアカウント名かユーザー名を思い出すところから始まった。

幸いなことにその人に一度だけリプライを送ったことがあって、そのリプライが自分のアカウントの方には残っていたので、ここにリンクがないか確かめる。
無い。リプライをしていることはわかるのだけど、＠から始まるユーザーIDが表示されておらず、自分が何というユーザー名のアカウントにリプライを送ったのかまではわからない。
リプライ先のアカウントが消えたとて、リプライを送った先のユーザー名は表示されていないだけで情報としては残っているはずなので、あれは開いているページの解析なんかをすればリプライを送信した先の情報も得られたと思う。まだその辺の知識には弱い。自分の検索スキルもまだまだだ。

次に考えた方法が画像検索だ。
幸い一枚だけその人のイラストが手元に残っていたので、それを元に検索をかけてみる。ユキメノコの書かれたイラストなのでユキメノコのイラストはたくさん出てくるのだけど、AIは被写体にばかりフォーカスを当ててしまい、絵柄にはあまり注目してくれないようだった。
八方塞がり、しょうがないのでpixivでユキメノコのタグをひたすら漁り手がかりを探す……。と、その人にとても似ている絵柄のイラストを描かれている人を見つけた。
もしやと思いプロフィール欄に飛んでみるが、その名前に見覚えはない。また、絵柄も似てこそいるものの完全に一致とまではいかないようで、しかし、このイラストで画像検索をかけてみればもしかして引っかかるのではないか。そう思いいざ画像検索。今度は絵柄というか色使いの方にかなり重点が置かれてサーチをかけてくれたようで、自分が探している人の絵柄によく似たイラストが何枚も提示された。
残念ながらその中に目的のイラストを見つけることは叶わなかったが、しかしそうやって似た絵柄のイラストをいくつも集めてひたすら検索をかけまくる。あった、とうとう見つけた。ダークライのイラストだ。このイラストには確かに見覚えがあった。ああついに……と思ったのだけど、よく見ればこれは間違いなく無断転載だ。Pinterest、こんな機会なので初めてアクセスしたけれど、あんなに無断転載に溢れていていいのだろうか。
目当てのイラストを無断転載している外国人がご丁寧なことに引用元のTwitterのユーザー名を書いてくれていたおかげで、自分はずっと探していた人の名前を思い出すことができたのがなんだか複雑だ。
いざユーザー名で調べてみれば行き当たるのは無断転載の写真ばかりで、それもそこまで数は多くない。Twitterも完全に消えてしまっていることは分かったので、後味はあまり良くないが知りたいことを知ることはできた。
いつか復活してくれるその日を待とう。本当に良いイラストを描く人だったんだよ。
無断転載の話をした後で名前が出し辛いな。まあ無理して出す必要もないか。

●ユーフォの最終回、良かった。ここまで長く続き愛された作品の割には非常にあっさりした最終回のように思ったけれど、その淡白さがまたユーフォの良さだよなとひたすら頷いている。
いやぁよかった。泣いた。美しかった、本当に。