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973日目 トリガラ

2024年 7月 3日 (水)

●起きた。最近よく夢を見る。どんな夢を見たかの具体的な内容は起きたその瞬間からふわっと霧散していくのだけど、楽しい夢を見たなぁという気持ちは朝ご飯に作った袋麺を啜る直前までくらいは形を留めていてくれる。

自分の見る夢は他の人の見るそれと比べてもかなり面白いと思っている。内容は全く覚えていないけれど、寝ている間、夢の話の盛り上がりように毎回心を熱くしている記憶だけは微かにある。登場人物も意外な人物の組み合わせだったりして、たまに二次元のキャラクターと三次元の知り合いが同じ夢に出てくる日もある。これは結構当たり回だ。

しかし、人はだれしも自分の見る夢が一番面白いと思いがちなのかもしれない。そもそも他人の夢を見ることはできないし、夢を言うのはその人の脳みそが作った映像なのだから、オーダーメイドのその人の興味関心に完璧にマッチしたものがお出しされているに違いない。

●先日半額で150円になっていた鶏ガラを購入したので、コイツを煮てエキスを抽出してみることにした。フライパンで強めに焼き目を付けて、鍋に入れてひたすら煮る。ショウガでも入れられれば良かったのだけど生憎冷蔵庫に見つけることはできず、とりあえずたまにアクを救いながら1時間くらい煮てみる。おおすごい、部屋が鳥くさい。
出来たスープはびっくりするくらい濁っていて油もめちゃめちゃ浮かんでいる。ちょっと煮ただけでここまで出るとは思わなかった。これでまだ半量と言うから恐ろしい話だ。一応可食部もありそうだったので煮終わったガラも取っておいたのだけど、今後どう消費していこうか。
なかなか楽しい悩みだ。

●昼頃に出かけて、向かうは近所の図書館。
パソコンでの作業環境に新風を取り込みたくて、公共の場で長時間居座ってパソコンを使えそうな場所としてまず思いついたのがここだった。
コメダ等のチェーンでデカめの喫茶店というのも考えたが、VIO脱毛済みのツルツルピカピカの自分の心臓では、金払いに対する滞在時間の罪悪感に気を取られすぎてしまって作業どころではないので、図書館と言う公共の施設に頼ることにした。

近所と言いつつここの図書館を利用するのは初めてだった。
冷房の風に迎えられて中に入り、館内マップを眺める。
利用案内を色々見て、自習室が存在することは分かったが、しかしここではパソコン等操作音が人の邪魔になる機器は使用しないでくださいとのこと。
打鍵音もダメと言われてしまえば自分に居場所はない。すごすご引き返して家でジメジメ作業を続けた。

●ご飯を食べて21時前に家を出る。自転車を漕いで近所の映画館に来た。ウマ娘の映画を見るのだ。夜遅くの回だったので自分以外の客は一人で、おまけに彼は自分よりスクリーンに近い席に陣取っていたので、上映中自分の姿を視界にとらえる人間は誰もいないことになる。そしてこの状況はなかなか快適なことに気づいた。
誰からも見られていない状態というのは言ってみれば自分の存在があやふやになっている状態と同じなのだから、映画を体に流し込むのに一番適した場なのではないか。
これからは映画館の座席は最後部を選択するよう徹底してみようかな。

ウマ娘の映画は面白かった。

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