700日目 しみじみ

2023年 10月 4日 (水)

●虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会5thアルバム、Fly with You!の発売日です。
生憎今日のうちに形としてのCDを手に入れることは難しそうだが、サブスクで配信されていたので早速ダウンロードしてしまった。これでいつでも新曲が聴けるわけだが、しかし一旦再生ボタンに伸ばした手を止める。
やっぱり聴くなら、現物を手にした後が良い。それに虹ヶ咲の新曲が13曲も一気に襲い掛かってきてしまったら、自分は正気ではいられないだろう。プールに入る時のように、まずは冷たい水を心臓に少しずつかけていかなければ、体がビックリしすぎてしまう。ということで、手始めに私のラブソング編の2話と、Youtubeで公開されている歩夢ちゃんのソロ曲のMVを見るところから始めることにした。

●まず歩夢ちゃんのソロ曲の話をしようか。

いやぁ、良いな。アルバム全体にも期待が持てる良さだ。

この曲を聴いて、歩夢ちゃんは、相手に思われることよりも、自分が相手を思っていることの方に重きを置いている気がした。
キミのことなら知ってるよと言う歌詞にもそれが良く表れていると思うのだが、思えばことある事に過去のエピソードを引用してくるのも、想いを向けている相手に向けて、私はあなたのことをこれだけ知っていますよと伝えようとしているんだと考えれば納得がいく。
サビの誰を見てるの、も、他の人に目線を奪われていることに怒っているというよりは(もちろんそれも大いにあるんだろうが)、誰の方を見ているのかがわからない、つまり自分が思っている人の目線の先を自分は知ることができていない、と言う気持ちの方が強い気がするのだ。
1期11話も、せつ菜ちゃんと親しげにしていた侑ちゃんに焦りを覚えて節もあるんだろうが、それに加えて、同好会メンバーという侑ちゃんと同じくらいに思い入れのある人たちに出会って、自分の侑ちゃんへの思いや感情が薄まってしまうことを危惧しての行動なのだとしたら。
自分の知らない、把握できていない夢を侑ちゃんが持っていたことへの焦燥感なのだとしたら。
侑ちゃんだけのスクールアイドルでいたいという言葉も、もう私の興味をあなた以外に向けることはしませんよという意志表示であったのなら。
そして自分が思いを向けていることを彼女が重要視しているのであれば、言ってしまえばあの一幕で彼女の目的は達せられているのだ。はっきりと誰の目に見ても明らかな形で、歩夢ちゃんは侑ちゃんへの思いを行動と言葉に出した。その時点でもう、歩夢ちゃんが侑ちゃんにどれだけの思いを向けているのかは、侑ちゃんの目にも、そして誰より歩夢ちゃんの目に明らかだったことだろう。あれで目的が達されたのであれば、あの事件の翌日にケロッとして一緒に登校しようとしていたことにも説明がつく。

私のラブソング編のストーリーで歩夢ちゃんが言っていた、好きなものは全て身近にあるという言葉は、私の好きなものは私が良く知ることのできるものが多いという意味にもとれる。歩夢ちゃんの好き、は歩夢ちゃん自信がその対象に興味を向けていることが重要なキーワードになるのではないか。歩夢ちゃんの真意はそこにあったのではないかと、この曲を聴いて思った。
まあとにかくいい曲だ。Cパートあたりで繰り返しWalking Dream(歩夢)と何度も繰り返されるところは少し怖かったが。

●そして私のラブソング編の2話だ。
どの話もすごかったが、特に愛さんのものが飛びぬけてすごかった。

登場人物は二人、愛さんと栞子ちゃんのみ。
この話を読む少し前に自分でも愛さんが栞子ちゃんの誕生日を祝う話を書いていたので、そこにこれが飛び込んできて本当に驚いた。そして公式の圧倒的な力を思い知らされた。
自分は、突然愛さんの頭を撫でる栞子ちゃんなんて絶対に書けないし、栞子ちゃんに頭を撫でられて、たまには甘えるのも良いかも(意訳)なんて呟く愛さんも絶対に書けない。
あの二人のあそこまでの絡みが公式から見られるなんて、あれは自分を喜ばせるためだけに書かれたストーリーだろうか。あの二人の組み合わせ、本当に良いんだよな。真面目な生徒会長とギャルの組み合わせはいつの時代も良いものなので。
このストーリーを読む前に引いた勧誘で栞子ちゃんのURを引き当てたこともあって、自分の中で今栞子ちゃんブームが凄い。
栞子ちゃん、良いんだよな……
璃奈さんと踊ってみたを撮ったんですなんてはしゃいじゃってさ、それをお姉ちゃんにあんな笑顔で伝えちゃってさ、楽しそうじゃん。
栞子ちゃん、良いよな……

ただこのストーリーを読んだ少し後に、小っちゃいピンク髪の子が愛さんに向けたラブソングを真正面から作っている様をまざまざと見せつけられて、グエーと言っていた。あまりに強すぎる、りなりー。

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