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734日目 Request for U

2023年 11月 7日 (火)

●Request for U、聴きました。

好きだ。

ここまで見たリリックビデオは割と変化球が多かったと思う。大人かすみん、ぶりっこしず子、失恋果林さんと続いてきて、ここに来てド王道で直球で真っすぐな、まさに愛さんのラブソングとして自分が作り上げていた理想に完璧に答えてくれる最高の曲が誕生してしまった。

この曲は愛さんらしさと愛さんらしくなさが本当にうまいこと使い分けられているなと思った。

まず愛さんらしさは、やはりなんと言っても森羅万象のあらゆる出来事全てを楽しもうとする天性の明るさだろう。相手と楽しい時間を過ごすことに一秒たりとも努力を欠かさない愛さんが、その努力を一人の人間のみに向ける破壊力たるや。
サビの『ありふれたLIFEそこに愛のSPICE』のところにその凄さが詰まっていて、ここは本当にいい歌詞だなと圧倒させられてしまった。
しっかり韻を踏んでいるし、愛の文字もちゃんと入れられていて、それでいて大切なたった一人の誰かとのかけがえのない、それでも膨大な時間を共に過ごす上での愛さんの思いがこのたった一行に存分に詰まっていて、本当にすごい歌詞だ。

そして一方でこの曲の愛さんらしくなさは、その努力を自分だけで完結させていないことだ。愛さんはかなりGIVEの人で、誰かに何かをしてあげることに全く躊躇いがない。それはもう心配になるくらい誰かの期待に応え手を貸すことが当たり前になっている彼女だが、それがこの曲ではどうだろうか。
曲名がrequest for Uであるところからわかる通り、この曲の愛さんは一貫して、二人でずっと楽しくいるために相手に様々な要求をしているのだ。

小さな二人の間だけでのルールを作ってみたり、不安な時には寄り添ってくれと言ってみたり、私の大きすぎる愛も受け止めてねと言ってみたり、曲全体でずっと相手へのリクエストが止まらない。
もちろん愛さん自身の努力の意思も見えるのだが、それも愛さんだけと言うよりは二人で一緒にという印象が強い。
これほどまでに誰かに期待を向けてリクエストを投げかけることができる愛さんの姿はとてもレアで、だからこそそれが愛さんの最大級の愛情表現なのかなと思う。
期待とは呪いであり、それを安易に振りまいてしまう危うさを人一倍わかっている彼女がこんなに相手に求めることができる凄さ、それほどに信頼できる相手へ向けられた大きすぎる愛情、凄く良い。本当に良い。好きだ。

あとMVな、可愛すぎる。
びっくりしたよ本当にさ。
待ち合わせ愛さん、こっちに気づいた愛さん、自分を見つけて微笑みかけてくれる愛さん、ああ。
この衣装もこれまであまり見ないタイプの王道な可愛さを感じるものだったが本当に似合いますね、ね。いつもの元気な感じとはまた違った印象なのだけど、普段あまり表出することのない愛さんの無邪気な可愛さが何倍にもなってこちらに伝わってくる。
そうなんだよ、愛さんはふとした時に本当に無邪気な表情を見せてくれるんだ。これまでは自分が勝手に見出していたそんな良さが、今回のMVでは前面に押し出されているのが本当に嬉しい。本当に可愛い。

そしてまあ言っておかなければいけないのがCメロで挟まれるダジャレだろう。ここ本当にさ、本当にいいんだ。愛さんのダジャレに泣かされそうになる日が来るとはね。
いつも通りのクオリティのダジャレを見せてくれる姿と、なんつってに代表される全体的なダジャレパートのトーンから感じさせる照れ、この照れ。
気恥ずかしさを隠すために慌ててダジャレで誤魔化そうとするけれど、その口調からもう気恥ずかしさが漏れ出てしまっているこの半端のない可愛さよ。これだけ真っすぐなラブソングにダジャレを挟むことへの恐怖を乗り越えてここまでのものに仕上げているのが凄い。
あと村上さんは本当にすごい、あの照れを完全に完璧にこちらに見せてくれるのが本当にありがたい。もちろんダジャレパートのみならず、恋をして相手に身を預けられるほどの信頼と安心に包まれた愛さんの、それでもいつもの元気な愛さんらしさを失うことなく一曲を歌いあげている様がビシビシこちらに伝わってくるのは、村上さんの功績があまりに大きいだろう。
本当にね、愛さんも村上さんも、すごいよ、ありがたいよ、めちゃめちゃ好きだよ。


ここからは完全に妄言なので読み飛ばしていただいて構わないのだが、この曲の中で愛さんは想い人への呼称として君、を使っている。そして自分は愛さんが君と呼ぶ人間を一人知っているのだ。彼女はかつて同行会のサポートをしていて、愛さんとも親密に接している姿は自分もよく目にしていた。今年の6月いっぱいで彼女のことを見かける機会はぐっと減ってしまったが、もしかするとこの曲は、その彼女に向けられた、いやむしろその彼女との関係性を歌った歌なのではないかと、勝手に思っている。



この曲の、相手に完全に体重を預けている愛さんの姿は、とてもキズナエピソードを思い出すのだ。


あなたちゃん 聞こえますか?
オレ達から貴方への  鎮魂歌レクイエムです



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